国連安保理 南スーダンに武器輸出禁じる決議を採択

国連安保理 南スーダンに武器輸出禁じる決議を採択
国連の安全保障理事会で、内戦が続く南スーダンに武器を輸出することを禁じる決議が採択されましたが、南スーダン政府は「反政府側を利する」などと反発していて、内戦が終結に向かうかは楽観できない状況です。
2011年にスーダンから分離独立した南スーダンでは、2016年に停戦合意が結ばれましたが、ことし4月から5月にかけて政府軍が反政府勢力を攻撃して、その際に市民232人を虐殺したことが発覚するなど、散発的な衝突が続いています。

このためアメリカは、国連安保理に南スーダンの政府軍と反政府勢力の双方に武器を輸出することを禁じる決議案を提出し、13日、賛成多数で採択されました。

採決に先立って、アメリカのヘイリー国連大使は「武器の禁輸は、市民を守り暴力をやめさせるためだ。当事者がより多くの武器を扱える状況では平和は来ない」と述べ、決議の意義を強調しました。

武器の禁輸を科す決議案は、おととし12月にもアメリカが提案し、このときは日本を含む8か国が棄権して否決されましたが、今回は棄権が6か国にとどまりました。

ただ、この日の採決でも、AU=アフリカ連合が本部を置くエチオピアの国連大使が今後の和平プロセスに悪影響が及ぶと懸念を示したほか、南スーダンの国連大使も「反政府勢力は安保理を味方につけたと思うだろう」と反発しており、内戦が終結に向かうかは楽観できない状況です。