劉暁波氏死去から1年 香港・台湾・ドイツで追悼式典

劉暁波氏死去から1年 香港・台湾・ドイツで追悼式典
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中国の民主化運動の象徴的な存在で、服役中にノーベル平和賞を受賞した劉暁波氏が亡くなって1年となった13日、香港や台湾、ドイツで追悼式典が開かれました。3日前に中国を出国してドイツに到着した妻の劉霞さんは姿を見せず、中国にいる弟の身を案じたためとみられます。
中国の民主化の必要性を訴え続けた劉暁波氏は、「国家と政権の転覆をあおった」として罪に問われ、服役中の2010年にノーベル平和賞を受賞しました。

その後、劉氏は国外でがんの治療を受けることを望みましたが、中国政府から認められず、去年7月13日に61歳で亡くなりました。

劉氏の死去から1年に合わせて、中国本土では当局が追悼の動きを抑え込んでいますが、言論の自由が認められている香港では13日夜、市民団体が集会を開き、学生や仕事帰りの人たちなど400人ほどが参加しました。

集まった人たちはろうそくを手に1分間黙とうし、中国当局によって自宅での軟禁状態に置かれていた妻の劉霞さんが、今月10日にドイツに渡ったことなどが紹介されました。

そして、参加者たちは、劉氏の遺骨が海にまかれたことにちなみ、海岸に置かれた劉氏の銅像に菊の花を手向けていました。

参加した女性は「彼の身に起こったことを知らない人たちも多いので、本当のことを伝えていきたい」と話していました。
主催者の男性は「中国政府は依然として人権活動家たちを抑圧し続けている。私たちは劉氏を記憶していくことで、彼への敬意を示していきたい」と話していました。

香港では

中国の民主化の必要性を訴え続けた劉暁波氏は、「国家と政権の転覆をあおった」として罪に問われ、服役中の2010年にノーベル平和賞を受賞しました。

その後、劉氏は国外でがんの治療を受けることを望みましたが、中国政府から認められず、去年7月13日に61歳で亡くなりました。

劉氏の死去から1年に合わせて、中国本土では当局が追悼の動きを抑え込んでいますが、言論の自由が認められている香港では13日夜、市民団体が集会を開き、学生や仕事帰りの人たちなど400人ほどが参加しました。

集まった人たちはろうそくを手に1分間黙とうし、中国当局によって自宅での軟禁状態に置かれていた妻の劉霞さんが、今月10日にドイツに渡ったことなどが紹介されました。

そして、参加者たちは、劉氏の遺骨が海にまかれたことにちなみ、海岸に置かれた劉氏の銅像に菊の花を手向けていました。

参加した女性は「彼の身に起こったことを知らない人たちも多いので、本当のことを伝えていきたい」と話していました。
主催者の男性は「中国政府は依然として人権活動家たちを抑圧し続けている。私たちは劉氏を記憶していくことで、彼への敬意を示していきたい」と話していました。

台湾では

劉暁波氏を追悼する集会は、台湾の台北市中心部の広場でも開かれ、1989年の天安門事件の元学生リーダーで現在は台湾で暮らす、ウアルカイシ氏などの呼びかけで、およそ20人が参加しました。

この中でウアルカイシ氏は、劉氏の死去について「悲しみと怒りは言葉にできないほどだった。自由と民主主義を追い求める闘いで最も重要で象徴的な人物だった」と述べました。

また、軟禁状態に置かれていた妻の劉霞さんが今週ドイツに出国したことについて、「出国したことはうれしくてたまらないが、自分の国から出るのを許されただけで喜ばなければならないという滑稽な状況が、今の中国の現状を表している」と述べ、中国政府を非難しました。

集会では、劉氏をたたえる高さ2メートル50センチの記念碑が披露されました。記念碑には、劉氏の笑顔とともに、中国当局の締めつけが厳しくなる中で劉氏が残した「私には敵はいない」ということばが彫られています。

集会に参加した50代の女性は「いつか、こうした劉氏の記念碑が中国各地にも設置されて、中国の若い世代が自分の国のために劉氏が努力したことを知ることができる日が来てほしい」と話していました。

ドイツでは

劉氏の妻の劉霞さんは、劉氏が亡くなったあとも自宅での軟禁状態が続いていましたが、今月10日、中国当局から出国を認められて、ドイツの首都ベルリンに到着しました。

13日、ベルリンの教会で、夫妻の友人や支援者、それにドイツのガウク前大統領など、およそ400人が出席して追悼式典が開かれましたが、劉霞さんは姿を見せませんでした。

式典で、ドイツ在住の作家で、12日に劉霞さんと面会した寥天キ※さんは、劉霞さんが出席しなかったことについて、「彼女は、まだ自由ではありません。皆さんがご存じのように、彼女の弟がまだ北京にいるからです」と述べ、中国にいる弟の身を案じて出席を控えたと説明しました。

式典ではこのほか、ノーベル文学賞を受賞したドイツ人作家のヘルタ・ミュラーさんが、劉霞さんの詩をドイツ語に翻訳して朗読したほか、劉暁波氏の友人らが音楽を奏でて、故人をしのびました。

劉霞さんの様子について、寥さんはNHKの取材に対し、「彼女はようやくドイツに来ることができて、とても喜んでいる。ドイツに来ることは、劉暁波氏の最後の願いでもあった」と述べました。
また、「彼女は肉体的には衰弱していて、今後、医療検査を受けることになっている」と説明しました。

※キは王へんに其