トランプ大統領 EU離脱政策で英メイ首相を批判

トランプ大統領 EU離脱政策で英メイ首相を批判
k10011532481_201807132224_201807132225.mp4
イギリスを訪れているアメリカのトランプ大統領は、現地紙のインタビューでメイ首相について、EU=ヨーロッパ連合とのつながりを重視する離脱政策を批判し、「交渉のしかたを教えたのに耳を貸さなかった」として不満を示しました。
イギリスで最大の販売部数をもつ大衆紙「サン」は13日、トランプ大統領が現地到着前に応じたインタビューを掲載しました。

この中でトランプ大統領は、メイ首相が打ち出したEUとのつながりを重視する離脱方針について、「イギリス国民が望んだ離脱ではない」と批判しました。

そのうえで「この政策では、アメリカとイギリスの貿易協定を殺すことになる」と述べ、両国の貿易協定に向けてEUとの完全な決別を求める考えを示しました。

またトランプ大統領はメイ首相について「交渉のしかたを教えたが、耳を貸さなかった」と非難する一方、離脱政策をめぐる対立から辞任したジョンソン前外相について「才能があり、尊敬している。首相に必要な資質をもっている」と持ち上げ、メイ首相に不満を示しました。

メイ首相としては、離脱政策をめぐり批判が高まる中、13日の首脳会談でトランプ大統領の理解を得て乗り切りたい思惑でしたが、その前に冷や水を浴びせられた形です。

トランプ大統領の非難には議員から驚きや批判の声があがっており、メディアは現地で計画されている抗議デモの参加者が増えるのではないかと伝えています。

大統領を赤ちゃんに見立てた巨大な風船

ロンドンでは13日朝、トランプ大統領の訪問に反対する人々が、大統領を赤ちゃんに見立てた巨大な風船を製作し議会の近くで飛ばしました。

高さおよそ6メートルの巨大な風船は、市民から寄せられた1万8000ポンド(260万円余り)を投じて作られたもので、携帯を持った赤ちゃんがかんしゃくを起こしている様子を表しています。

議会前の広場に2時間にわたって飛ばすという計画には、慎重な声もあがりましたが、ロンドンのカーン市長は「市民は平和的に抗議活動を行う権利がある」と述べ、承認しました。

カーン市長とトランプ大統領はロンドンのテロ対策などをめぐり非難の応酬を繰り返しており、トランプ大統領は大衆紙「サン」が13日に掲載したインタビューでも、「カーン市長はテロや犯罪対策で失敗を重ねている」と攻撃し、メディアは今回の判断への不満が背景にあるのではと伝えています。