記録的豪雨 南から水蒸気 北から寒気 複数の要因重なる

記録的豪雨 南から水蒸気 北から寒気 複数の要因重なる
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今回の記録的な豪雨は、梅雨前線が停滞した西日本付近に日本の南の2つの方向から流れ込んだ大量の水蒸気が合流したほか、前線の北側に寒気が流れこんで上昇気流が強まったことなど、複数の要因が重なって起きたと見られることが、気象庁の詳しい解析でわかりました。
気象庁は、広島県や岡山県などに大雨の特別警報が発表された前日の今月5日から、特別警報がすべて解除された8日にかけての気象状況を詳しく分析し、13日公表しました。

それによりますと、今回の記録的な豪雨をもたらした要因として、まず西日本付近に停滞していた梅雨前線に向かって南の海上から大量の水蒸気が流れ込んだことを挙げています。

この水蒸気の流れには、日本の南東で勢力を強めていた太平洋高気圧の縁を回るように流れ込んだものと、対流活動が活発になっていた東シナ海付近から流れ込んだものの2種類があり、この両方が西日本付近で合流したということです。

さらに、ほぼ同じ時期に朝鮮半島付近から上空に寒気を伴った気圧の谷が前線の北側の日本海に近づいたことで、上昇気流が強まり、前線の活動がさらに活発になったということです。

また、広島県や岐阜県など一部の地域では発達した積乱雲が線状に連なる「線状降水帯」が発生したと見られるということで、気象庁は、こうした複数の要因が重なった結果、記録的な雨量になり、被害の拡大につながったと見られると分析しています。

気象庁予報課の足立勇士予報官は「今回のように複数の要因が重なることで起きる豪雨は、今後も起こり得ると考えられるので、予測の精度を向上し、的確な情報発信につなげていきたい」と話しています。