桂歌丸さんの告別式 大勢のファンが別れを惜しむ

桂歌丸さんの告別式 大勢のファンが別れを惜しむ
k10011528551_201807111821_201807111823.mp4
今月2日に亡くなった落語家の桂歌丸さんの告別式が横浜市内の寺で営まれ、大勢の関係者とファンが別れを惜しみました。
桂歌丸さんは古典落語の本格派として人気を集め、演芸番組「笑点」の司会者や落語芸術協会の会長を務めるなど、長年、落語会の顔として活躍しましたが、今月2日、肺疾患のため81歳で亡くなりました。

11日、歌丸さんの地元、横浜市にある妙蓮寺で告別式が営まれ、落語家などの関係者と一般のファン合わせておよそ2500人が参列しました。

祭壇には横浜の海をイメージして青と白の花々があしらわれ、中央に3年前の高座での歌丸さんの写真が飾られました。

式では、師匠の桂米丸さんが弔辞を読み、歌丸さんが晩年に酸素吸入器をつけてまで高座に上がり続けたことに触れ、「この人は死ぬまでやると。その真剣さにほろりとしました。テレビでヒットを飛ばし、自分の好きな古典落語もじっくりとやる。お見事でした」と功績をたたえていました。

「笑点」で長年共演した林家木久扇さんは、先月20日に病院に見舞いに行った時のことを語り、「『パンダの食事はパンだ』と書かれた紙を見せて、これで発声練習を毎日やっていると手ぶりで教えてくれました。とにかくいつも忙しくしていらっしゃった師匠。ごゆっくりお休みになってください」と言葉をかけていました。

また、歌舞伎俳優の中村吉右衛門さんが友人代表としてあいさつし、「師匠はやるべきことをすべてやりつくして旅立たれた。一人勝ちみたいなものです。最後にこう申し上げたい。『師匠、勝ち逃げはずるいよ』」と涙を浮かべながら話していました。

三遊亭小遊三さん「大黒柱がなくなった家のよう」

演芸番組「笑点」で共演してきた落語家の三遊亭小遊三さんは「本当にいなくなっちゃったんだなと、大きな穴があいたような気持ちです。例えると、大黒柱がなくなった家が建っているような状態ですが、僕らがしっかりとしないといけない。でも、本当は帰ってきてほしいです」と歌丸さんの死を悼んでいました。

林家たい平さん「かっこいい先輩」

演芸番組「笑点」のメンバーの1人で、落語家の林家たい平さんは「5月の連休中に病院にお見舞いに行った時、歌丸師匠から『忙しいのに悪いね』と声をかけてもらい、冗談を言って笑わせてくれました。最期まで落語の楽しさを高座で伝え、人としても落語家としてもかっこいい先輩でした。師匠に恥ずかしくないよう、日本中でたくさんの笑顔を作っていきたいです」と語りました。

桂文珍さん「尊敬していた」

桂歌丸さんと高座で共演するなど親交があった落語家の桂文珍さんは「芸に対して真っ正面から向かっていた歌丸さんをとても尊敬していました。最期まで酸素を吸入しながらも懸命に語る姿にすばらしい生きざまを感じました。きょうは『ゆっくり休んでください』と伝えました」と話していました。

ファンが献花

寺の境内の一角にはファンの献花台が設けられ、およそ1500人が訪れて花を手向けました。

このうち、横浜市内に住む歌丸さんと同年代の79歳の女性は「幼いころ、ラジオにかじりついて落語を聞いていたという歌丸さんの思い出話が、自分の身とも重なって感じていました。生涯、落語家に徹して、古典落語を続けたところが好きでした。今は、ご苦労さまでしたという気持ちです」と話していました。

また、26歳の女性は「自分のおじいちゃんのような気持ちで『笑点』を毎週見ていて、小さい時から大好きでした。特に円楽さんとの掛け合いで何を言われてもおもしろく返すところが好きでした。これからもっと落語を勉強しようと思っていたやさきのことで、すごく残念です」と話していました。