原発事故裁判「防潮堤の費用 元副社長に報告」東電社員

原発事故裁判「防潮堤の費用 元副社長に報告」東電社員
福島第一原発の事故をめぐり東京電力の旧経営陣3人が強制的に起訴された裁判で、東京電力の社内で巨大な津波を想定して沖合の防潮堤の建設を検討した社員が証人として呼ばれ、建設には数百億円かかると元副社長に報告していたと証言しました。
東京電力の元会長の勝俣恒久被告(78)、元副社長の武黒一郎被告(72)、元副社長の武藤栄被告(68)の3人は、原発事故をめぐって業務上過失致死傷の罪で強制的に起訴され、いずれも無罪を主張しています。

東京地方裁判所で開かれた11日の審理では、福島第一原発の沖合に防潮堤を建設することを検討した東京電力の社員が証人として呼ばれました。

この社員は、原発に巨大な津波が押し寄せる可能性があるとする社内の想定を受けて、事故の3年前に、防潮堤のおおまかな工程や費用を検討した結果、完成までおよそ4年かかり、費用は数百億円にのぼると試算したと証言しました。

社員はこの検討結果を武藤元副社長に報告しましたが、沖合に防潮堤を建設すると遮られた津波が近隣の地域に影響することも懸念され、その後は、具体的な対策としては進まなかったということです。

次回の審理は今月24日に行われ、別の証人が証言します。