タイ 洞窟で遭難の少年ら13人 全員救出 命に別条なし

タイ 洞窟で遭難の少年ら13人 全員救出 命に別条なし
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タイ北部の洞窟で遭難した少年ら13人は、遭難から18日目の10日夜、海軍などのダイバーによって全員が救出されました。13人は体力の回復を図るためしばらく入院することにしていますが、命に別状はなく、救出活動の責任者は「世界でも初めてといえる作戦を成し遂げた」と喜びを語りました。
タイ北部チェンライ県の国立公園にある洞窟で、先月23日、地元サッカーチームの少年12人とコーチの合わせて13人が大雨による増水によって出られなくなりました。

タイの海軍やイギリスなど海外のダイバーから構成された救助チームが、今月8日から救出活動を始め、3日目となった10日夜、残っていた5人を救出し、13人全員が救出されました。

13人は、体力の回復を図るとともに、感染症の疑いもあるため、しばらく入院することにしていますが、命に別状はないということです。

救出活動の責任者は会見を開き、「世界でも初めてといえる作戦を成し遂げた」と述べ、救出活動の成功を喜ぶとともに、国内外の400から500に及ぶ関係機関から支援を受けたことを明らかにし、感謝の意を示しました。

また、「二度と同じような事故を起こしてはならない」と述べ、子どもたちに対し、雨季における洞窟の危険性を伝えることなどを徹底する考えを強調しました。

そのうえで、11日、軍や警察などとともに記者会見を開き、救出活動の詳細を明らかにする考えを示しました。

「好物の卵焼きを用意」

メンバーの中で最年少のチャニン・ウィブーンルンルアンさん(11)の祖母は、NHKの取材に対し、「孫と会えたら抱きしめてキスをします。とてもうれしい」と喜びを語りました。

そのうえで、「好物の卵焼きを用意してあげようと思います」と話し、孫との再会を心待ちにしている様子でした。

救助関係者は

救出活動に携わった救助関係者は、現地時間の10日午後9時以降、次々と現場をあとにしました。

このうち、ボランティアのダイバーの男性は「すごく疲れたが、少年たちだけでなく、レスキューチームも含めて全員無事に洞窟から出て来られたので安心しました」と話していました。

そのうえで、「雨が降ったことで、天気との戦いが続きました。洞窟の水位は上がり、岩の間から洞窟に水が入り続けていました」と救出活動が一刻を争う状況にあったことを明らかにしました。

また、タイ海軍のダイバーとみられる男性は「本当にうれしい。私たちは13人を無事助けることができた。うれしさが勝り、疲れも感じません」と話していました。

救出活動は10日もおよそ9時間続いたということですが、救助関係者は皆、満足そうな様子で、沿道のメディアに手を振りながら現場をあとにしました。