発泡スチロールを体に巻きつけ隣家へ「何とか生き延びようと」

発泡スチロールを体に巻きつけ隣家へ「何とか生き延びようと」
広い範囲が水につかり、これまでに42人の死亡が確認された岡山県倉敷市真備町の住民の中には、とっさの判断で命をつないだ人もいます。
倉敷市真備町の中でも浸水の被害が深刻だった有井地区に住む松浦謙二さん(71)は、今月6日の午後11時すぎ、茶色く濁った水が激しい勢いで自宅に押し寄せてくるのを目撃しました。

車がタイヤの高さまで水につかり、自宅の外に避難するのは危険だと判断して、妻と娘とともに2階に上がったということです。

しかし、水位は上昇し続け、2階にいた松浦さんのひざ上の高さまで上がってきたため、翌朝まで立ったままの状態で過ごしたということです。

そして、午前4時ごろになって、隣の家の屋根に移ろうと考え、溺れないよう、家にあったブロック状の発泡スチロールを体に巻きつけたうえで、押し入れの中にあった「突っ張り棒」を3メートルほど離れた隣の家の窓にわたして移動し、窓枠にしがみついたということです。

その後も水位は下がらなかったため、隣の家のベランダで立ったままの状態で6時間近く待ち続け、昼ごろになってようやくボートで救助されたということです。

松浦さんは「一時は死を覚悟しましたが、何とか生き延びようと無我夢中でした」と話していました。