米国務長官「北朝鮮の大規模軍縮 2年半以内達成を望む」

米国務長官「北朝鮮の大規模軍縮 2年半以内達成を望む」
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アメリカのポンペイオ国務長官は、北朝鮮の非核化をめぐって「大規模な軍縮を2年半以内に達成できることを望んでいる」と述べ、トランプ大統領の現在の任期中に北朝鮮の核開発の放棄に向けた主要な作業を完了したいという考えを示しました。
ポンペイオ国務長官は、史上初の米朝首脳会談のため滞在していたシンガポールから13日、韓国に到着し、同行する記者団の取材に応じました。

この中で、ポンペイオ長官は、北朝鮮の非核化をめぐり、「大規模な軍縮を2年半以内に達成できることを望んでいる」と述べ、2021年1月までのトランプ大統領の現在の任期中に北朝鮮の核開発の放棄に向けた主要な作業を完了したいという考えを示しました。

12日の米朝首脳会談のあと、トランプ大統領とキム・ジョンウン(金正恩)朝鮮労働党委員長が署名した共同声明には、焦点となっていた北朝鮮の非核化に向けた具体的な行動や期限は盛り込まれておらず、アメリカ政府の高官が非核化をめぐる日程に言及したのは初めてです。

また、トランプ大統領が米朝間で誠実に交渉が行われているかぎり、米韓合同軍事演習を中止する考えを示したことについて、ポンペイオ長官は、交渉がうまくいかなければ演習を再開することになるという認識を示しました。

ポンペイオ長官は14日、河野外務大臣と韓国のカン・ギョンファ(康京和)外相との3か国の外相会合に出席し、米朝首脳会談について説明するとともに、非核化の進め方など今後の対応を協議するものと見られます。

今後の交渉の進め方や北の本気度見極め重要

米朝首脳会談をめぐって、アメリカ政府で北朝鮮との交渉に関わってきた専門家が、ニューヨークで意見を交わし、今後の交渉の進め方を早急に詰める必要があるとか、非核化に向けた北朝鮮の本気度を見極めることが重要だなどといった意見が出されました。

この中で、前のオバマ政権で国務次官を務めたウェンディ・シャーマン氏は外交により、北朝鮮の核・ミサイル実験が停止していることを評価しながらも、「この状況は持続可能なものではなく、一瞬で元の状況に戻ってしまう可能性がある」と指摘しました。

そのうえでシャーマン氏は、「最も欠けているのは、次に何をするのか、交渉をどう進めるのかといったことを盛り込んだ今後のタイムテーブルだ」と述べ、日本など関係国の関わり方を含めて、今後の交渉の段取りを早急に詰めていく必要があると強調しました。

また、北朝鮮との交渉に長年携わってきたダニエル・ラッセル前国務次官補は、次に重要なのは北朝鮮に核・ミサイル開発のプログラムや核関連施設などの詳細を申告させることだと指摘しました。

そのうえで「私だったら、公表されていない核関連施設への専門家の派遣について北朝鮮側と協議するようポンペイオ国務長官に助言するだろう。北朝鮮が核・ミサイル開発を100%諦めるのか、10%しか諦めないのか確かめるためだ」と述べ、未公表の施設の査察を迫り、非核化に向けた北朝鮮の本気度を見極めることが重要だという考えを示しました。