戒厳令下の市民弾圧 歴史伝える収容所が博物館に 台湾

戒厳令下の市民弾圧 歴史伝える収容所が博物館に 台湾
1990年代まで国民党政権が戒厳令などをしいていた台湾で、多くの市民が弾圧された歴史を後世に伝えようと、当時の収容施設が博物館としてオープンしました。
台湾では1949年から92年まで、集会や言論の自由などを厳しく制限する戒厳令などがしかれ、多くの市民が不当な取り締まりを受け、政治犯として各地の収容所に送られました。

このうち、およそ2400人が収容された台湾東部の離島、緑島の施設が17日、博物館として正式にオープンし、かつて収容されていた被害者も参加して開館の式典が開かれました。

20代だったころ、この施設に収容された蔡焜霖さん(87)は「ちょうど67年前の17日、行き先も伝えられないまま緑島に連行されてきた」と当時を振り返りました。

戒厳令下で弾圧された被害者は2万人に上ると言われながら実態は明らかになっておらず、台湾当局は近く本格的な調査を始めることにしていて、式典に出席した蔡英文総統は「誰に責任があるのか徹底的に明らかにする」と述べ、調査への決意を示しました。

ただ、この調査が当時の国民党政権の評価を見直すことにもつながるだけに国民党は反発していて、蔡総統が社会に受け入れられる形で調査を実施できるのか問われています。