アメフト問題 両校は長年のライバル

アメフト問題 両校は長年のライバル
日本大学のアメリカンフットボール部の選手が関西学院大学との定期戦で重大な反則行為を行った問題で、関西学院大が記者会見を開いて「いま両チームは決定的に信頼関係が損なわれている」と話しました。両チームは長い歴史の中でライバル関係にありました。
関西学院大のアメリカンフットボール部は1941年に創部された関西の強豪です。チームのニックネームは「FIGHTERS」です。

日本一を決める「ライスボウル」には11回出場し優勝は1回、学生日本一を決める「甲子園ボウル」では28回の優勝を誇ります。

甲子園ボウルは昭和24年に初優勝し、昭和48年からは5連覇を達成しました。

昭和53年に日大に6連覇を阻まれたあとは優勝から遠ざかりましたが、昭和59年に日大と両校優勝で16回目の優勝を果たし、おととしまで28回の優勝を重ねました。

2連覇を狙った去年は日大に17対23で競り負けて2連覇を逃しました。

関西学院大 アメリカンフットボール部とは

関西学院大のアメリカンフットボール部は1941年に創部された関西の強豪です。チームのニックネームは「FIGHTERS」です。

日本一を決める「ライスボウル」には11回出場し優勝は1回、学生日本一を決める「甲子園ボウル」では28回の優勝を誇ります。

甲子園ボウルは昭和24年に初優勝し、昭和48年からは5連覇を達成しました。

昭和53年に日大に6連覇を阻まれたあとは優勝から遠ざかりましたが、昭和59年に日大と両校優勝で16回目の優勝を果たし、おととしまで28回の優勝を重ねました。

2連覇を狙った去年は日大に17対23で競り負けて2連覇を逃しました。

日大 アメリカンフットボール部とは

日大のアメリカンフットボール部は1940年に創部された関東の強豪です。ニックネームは、「PHOENIX」。スローガンは「剛毅果断」で、意志が堅くて強く、くじけないこと、物事を思い切って行うこと、決断力のある様を意味します。

日本一を決める「ライスボウル」では優勝4回、学生日本一を決める「甲子園ボウル」では21回の優勝を誇ります。

初出場となった昭和30年の甲子園ボウルでは関西学院大学と対戦し26対26の同点で決着がつかず両校優勝となりました。

昭和53年には関西学院大の6連覇を阻止しそれから5連覇を達成しました。

平成2年に優勝したあとは優勝から遠ざかっていましたが去年、関西学院大に23対17で競り勝って27年ぶりの優勝を果たしていました。

問題のいきさつは

今月6日、都内で行われた日大と関西学院大の定期戦で、日大の選手が、パスを投げ終えて無防備な状態だった関西学院大の選手に後ろからタックルし、関西学院大の選手は右ひざなどのケガで全治3週間と診断されました。

9日、試合を主催した関東学生アメリカンフットボール連盟は「フェアプレー精神やスポーツマンシップ精神を著しく損なうもの」として、ファウルをした日大の選手を対外試合の出場禁止、日大の指導者を厳重注意とするとともに、反則行為について調査する規律委員会を設置しました。

12日、関西学院大は記者会見を開き、「選手を傷つけることだけを目的とした、意図的で極めて危険かつ悪質な行為」と指摘したうえで「試合後の監督のコメントは、反則行為を容認するとも受け取れる」として10日付けで日大に抗議文書を送ったことを明らかにしました。

この文書では日大に対し、チームの見解やケガをした選手への謝罪、監督のコメントの撤回などを求めました。

14日、スポーツ庁の鈴木大地長官が記者会見で、「衝撃的で非常に危険なタックルだ」と指摘したうえで「危険なプレーを容認するわけにはいかない。なぜ、そのプレーに至ったか探ることが必要だ」と述べ事実関係や背景を確認し再発防止につなげることが重要だという認識を示しました。

15日には日本アメリカンフットボール協会の国吉誠会長がスポーツ庁を訪れ、報道陣に対し、「ありえないプレーだ」としたうえで、試合を主催した関東学生連盟の調査を徹底させ、再発防止に努める考えを示しました。

これに対し日大は内田正人監督やコーチ、それにタックルをした選手などから話を聞き、抗議文書に対する事実関係の説明や謝罪を盛り込んだ回答書をまとめ、15日、コーチが関西学院大に直接、届けました。

16日、日大広報部は内田監督が学内の調査に対し、「反則行為を意図的に指示したことはない」などと話し、反則行為への指示を否定していることを明らかにしました。

連盟 規律委員会設置し調査 追加処分も

日本大学と関西学院大学の定期戦を主催した関東学生アメリカンフットボール連盟は、今月10日、「フェアプレー精神やスポーツマンシップ精神を著しく損なうもの」としてファウルをした日大の選手を対外試合の出場禁止、日大の指導者を厳重注意とするとともに、反則行為について調査する規律委員会を設置しました。

関係者によりますと規律委員会のメンバーは連盟の理事や弁護士で構成され、日大の監督や選手に聞き取りなどをして事実関係を調べています。

連盟は規律委員会の調査結果がまとまれば理事会を開き、追加の処分が必要かどうか検討するとしています。

連盟の調査「長期化の可能性も」日本アメリカンフットボール協会

日本アメリカンフットボール協会は、関東学生連盟の規律委員会が行う調査について、「丁寧に行う必要があり長期化する可能性もある」としたうえで今月26日に開く予定の理事会で、関東学生連盟から進ちょく状況の報告を受けることにしています。

日本協会の幹部は、関西学院大学の会見について、「現時点ではコメントできないので、日本大学や関東学生連盟の調査の推移を見守りたい」と述べるにとどめました。

「会場ざわつき異様な光景」観戦していた男性

当日、競技場のスタンドで観戦していた男性が取材に応じ、「同じ選手が2回も3回も反則をすることはあまりなく、会場がざわついて、異様な光景だった」などと当時を振り返りました。

男性は東京都内の大学のアメリカンフットボール部に所属する4年生で、当日は他の部員と一緒に日大側のスタンドで観戦していたということです。

男性は、日大の選手が、パスを投げ終えて無防備な状態だった関西学院大の選手に後ろからタックルした1回目の反則行為については、ボールの動きを目で追っていたため何が起きたのかよくわからなかったということです。
その後、同じ日大の選手が2回目の反則行為をした際、近くで日大を応援していた男性が「またあいつか」などと大きな声をあげ日大側の応援席がざわついたということです。
そして3回目の反則行為の際は、応援席からどよめきのような声があがったということです。

男子学生は当時の様子について、「アメフトでは反則行為はよくあることだが、同じ選手が2回も3回も反則するのはあまりないのでおかしいなと思って見ていました。学生アメフトで退場するシーンはめったになく会場はざわついていて、異様な光景でした」と振り返りました。

そして今回の問題について、「もし自分が試合中にあのようなタックルをされたらと思うとぞっとする思いです。今回の問題によって、アメフトが危険なスポーツだと思われるのがとても嫌で、指導者の方には、改めてフェアプレーとは何なのかを考えてほしいです」と話していました。

日大グラウンド 地元の人たちは

日大のグラウンドがある東京 世田谷区ではさまざまな声が聞かれました。
グラウンドの近くに住む60代の男性は「日本一になるなどうれしく思っていたのにこのような問題が起きて残念です。日本大学は何が起きたか、事実関係を明らかにして謝罪すべきものは謝罪してほしいです」と話していました。

また、日本大学に通う2年生の女子学生は「試合の映像を見てこんなことをする選手がいることにがっかりしました」と話していました。

さらに、部員たちが通い、店内にチームのカレンダーを飾っているラーメン店の副店長は「ふだんの部員たちは礼儀正しく、しっかりした若者です。実際に何があったかはわかりませんが、応援している地元の人たちもプレーを見ているということを忘れないでほしいし、あのようなプレーはもう見たくないと思います」と話していました。

明大・成蹊大も日大との試合中止

今回の問題を受け、今月と来月に予定されていた日本大学のアメリカンフットボール部の2試合が新たに中止になりました。
中止になったのは関東学生連盟の春のオープン戦2試合です。
今月27日に予定されていた日大対明治大学の試合と、来月16日の日大対成蹊大学の試合が中止となりました。

明治大学は部の公式フェイスブックを通して中止の理由を「現状に鑑みて、十全な試合運営が期待できないため」と説明しています。

今回の問題で日大の春のオープン戦では、これで合わせて5試合が中止となりました。

また近畿大学は、来月3日に予定していた日大との合同練習を中止すると公式サイトで発表しました。