「平和のチャンス大切に」 中国外相が米に歩み寄り促す

「平和のチャンス大切に」 中国外相が米に歩み寄り促す
北朝鮮が米朝首脳会談を取りやめる可能性を示唆していることを念頭に、中国の王毅外相は「アメリカは、今の平和に向けたチャンスを大切にすべきだ」と述べて、朝鮮半島の非核化を実現するためアメリカに対して歩み寄りを促しました。
中国外務省は、副首相級の国務委員を兼ねる王毅外相が16日、訪問先のフランスで朝鮮半島情勢についての見解を述べたと発表しました。

それによりますと、北朝鮮が来月の米朝首脳会談を取りやめる可能性を示唆していることを念頭に王外相は、朝鮮半島の緊張緩和は非常に得がたいものだと指摘しました。
そのうえで「北朝鮮がとっている積極的な措置は十分、肯定に値するもので、各国、特にアメリカは今の平和に向けたチャンスを大切にすべきだ」と強調しました。

北朝鮮は16日、キム・ケグァン第1外務次官の談話を発表し、「一方的に核の放棄だけを強要しようとするならば、米朝首脳会談に応じるかどうか再考せざるをえない」としてアメリカをけん制しています。

王外相の発言は、朝鮮半島の非核化の実現にはアメリカも要求に応じるべきだという北朝鮮の立場に理解を示し、アメリカに対して歩み寄りを促した形です。

中国外務省「各国の歩み寄りあってしかるべき」

北朝鮮が核実験の停止や核実験場の廃棄を宣言したことについて、中国外務省の陸慷報道官は17日の記者会見で、「北朝鮮の誠意は評価に値するもので、国際社会がこれを歓迎し、関係各国の歩み寄りがあってしかるべきだ」と述べ、アメリカなどに歩み寄りを促しました。

また、アメリカのボルトン大統領補佐官が、北朝鮮に核を放棄させたうえでその後に見返りを与える「リビア方式」を主張していることについて、陸報道官は中国として支持しない考えを示しました。そして、「朝鮮半島の問題を政治的に解決するプロセスでは、各国の懸念をバランスよく解消していくべきだ」と述べ、北朝鮮の立場にも配慮すべきだという考えを強調しました。