米 イランの支援受けるヒズボラ指導者らを制裁対象に

米 イランの支援受けるヒズボラ指導者らを制裁対象に
アメリカのトランプ政権は、イランが支援するレバノンのイスラム教シーア派組織「ヒズボラ」の最高指導者らが地域を不安定化させているとして、制裁対象に指定したと発表しました。アメリカは核合意から離脱して以降、イランなどに対し相次いで制裁を科していて、イランに対する国際的な包囲網を狭めたい考えです。
アメリカ財務省は16日、レバノンのイスラム教シーア派組織「ヒズボラ」の最高指導者のナスララ師らを制裁対象に指定したと発表しました。

イランの支援を受けるヒズボラをアメリカはテロ組織に指定していて、ムニューシン財務長官は声明で、「ナスララ師はイランの精鋭部隊、革命防衛隊などの指示の下、レバノンだけでなく、シリアやイラク、それにイエメンなど地域全体を不安定化させた」と指摘しています。

トランプ政権は、今月8日、イラン核合意から離脱したあと、イランの企業や個人などを対象に追加の制裁を相次いで発表しているほか、今後、核合意に基づいて解除していたすべての制裁を復活させる予定です。

アメリカとしては、イランの中東での影響力の拡大を食い止めるため、イランに対する圧力を強め、国際的な包囲網を狭めたい考えです。

イランと対立するサウジアラビアなど湾岸諸国は圧力強化の取り組みに加わっていますが、ヨーロッパなどがアメリカ抜きで核合意の維持を目指す中、アメリカの思惑どおりに圧力強化が進むかどうかは不透明な情勢です。