カンヌ映画祭で濱口監督の「寝ても覚めても」上映

カンヌ映画祭で濱口監督の「寝ても覚めても」上映
世界3大映画祭の1つ、フランスのカンヌ映画祭で最優秀賞を競うコンペティション部門にノミネートされている濱口竜介監督の「寝ても覚めても」が公式上映され、観客から大きな拍手が送られました。
ことしのカンヌ映画祭には、最優秀賞のパルムドールを競うコンペティション部門に、日本から是枝裕和監督の「万引き家族」と、濱口竜介監督の「寝ても覚めても」の2作品がノミネートされています。

現地では14日、2作品のうち、「寝ても覚めても」が公式上映されました。

この作品は柴崎友香さんの小説が原作で、かつて恋に落ちた男性と全く同じ顔をした人に出会った女性が、戸惑いながらもその男性にひかれていく様子を描いたラブストーリーです。

上映中、観客からは笑い声が上がったり、ため息がもれたりし、終了後には濱口監督らに大きな拍手が送られ、ヒロイン役を務めた唐田えりかさんが涙ぐむ姿も見られました。

今回がコンペティション部門への初めてのノミネートとなった濱口監督は「文化も共有しない海外の人に通じるんだろうかと不安もあった。それが伝わってよかったと安心した気持ちです」と話していました。

また主演の東出昌大さんは「ピュアな思いでこの映画を作っていたが、その映画愛というかいろいろな愛がお客さんに伝わったと思うと、万感の思いです」と話していました。

カンヌ映画祭の最優秀賞は最終日の今月19日に発表されます。

「心に残る映像」

濱口竜介監督の「寝ても覚めても」を見た観客からは、ロマンチックだったとか、感情が揺さぶられたといった声が聞かれました。

このうち、男性の観客の1人は「とてもロマンチックな映画で気に入りました。単純な片思いの恋愛物語ですが、ユーモアがあって正直で、本物で、とてもとても美しかった」と絶賛していました。

また濱口監督の作品を初めて見たという男性は「映画の雰囲気が好きです。主人公の2人が走るシーンなど心に残る映像がありました。濱口監督の別の作品も見てみたい」と話していました。