大阪の府立高校 約4割で校則見直し 点検指示受け

大阪の府立高校 約4割で校則見直し 点検指示受け
高校の生徒への頭髪指導をめぐる裁判をきっかけに大阪府教育庁が校則の内容を点検するよう各学校に指示した結果、およそ4割に当たる53の高校で校則を見直したことがわかりました。
大阪府教育庁は、府立高校での生徒への頭髪指導をめぐる裁判をきっかけに、去年12月、すべての府立の学校に対し、校則が時代に即したものか点検するよう指示していました。

これについて、府教育庁は16日に記者会見を開き、定時制と通信制を除く135の府立高校のうち、およそ4割に当たる53の高校で校則の見直しが行われたことを明らかにしました。

具体的には、最近は身に着ける生徒がほとんどいない、げたやカチューシャ、ミサンガなどの着用を禁止する項目を無くした学校がありました。
また、生まれつきの髪の色が黒くない生徒に配慮して「茶髪の禁止」という表現を「染色・脱色の禁止」に変えたり、癖毛の生徒に配慮して「パーマの禁止」を「故意によるパーマの禁止」に変えたりした学校もありました。

今回の校則の見直しにあたって、各学校では、生徒から意見を聞いたり、地域や保護者の代表も加わった「学校協議会」で話し合ったりしたということです。

一方、校則の見直しとは別に、4割を超える高校が生徒の指導方針の見直しを行いました。

この中には、再三、頭髪指導を行っても従わない生徒を帰宅させたうえで自宅で髪を染め直させる「再登校指導」や、保護者とともに生徒を校長室に呼び出す「懲戒指導」を廃止した学校もあったということです。

今回の見直しについて、大阪府教育庁の向畦地昭雄教育振興室長は「校則は、生徒の実情や保護者の考え方、時代の進展などを踏まえて、絶えず点検や見直しを行うべきものだ。教育庁としても、そのような方針で各学校を指導していく」と話しています。

校則見直し53校 指導方針見直し61校

大阪府教育庁によりますと、今回、校則を見直したのは53の府立高校です。

見直された校則のうち、頭髪については、カチューシャやシュシュ、パーマの一種の「アイパー」などは、そもそも最近では校内で見かけなくなったとして、禁止する項目を無くした学校がありました。

また、生まれつきの髪の色が黒以外の生徒に配慮して、「茶髪」の禁止を「染色・脱色」の禁止に、癖毛の生徒に配慮して「パーマ」の禁止を「故意によるパーマ」の禁止にそれぞれ変えました。

頭髪以外では、「冬場の防寒着の着用禁止」という項目を削除したり、携帯電話について「持ち込み禁止」から「授業中の使用禁止」に変えたりした一方、カラーコンタクトやマニキュア、マスカラの使用禁止を追加した学校もあるということです。

また、校則の見直しに合わせて、生徒の指導方針を見直したのは45%に当たる61の高校です。

この中では、SNSの利用にあたって、他人を傷つける内容を書き込むなどした生徒への指導を追加した学校がありました。

一方、再三、頭髪指導を行っても従わない生徒を保護者とともに校長室に呼び出す「懲戒指導」を廃止した学校もあるということです。

これについて、府教育庁は「懲戒指導などという文言をやめることで、生徒と対話しながら改善を促す姿勢を示したと考えている」と説明しています。