大分の土砂崩れ 15日夜見つかった遺体は女性

大分の土砂崩れ 15日夜見つかった遺体は女性
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大分県中津市の大規模な土砂崩れの現場で15日夜に見つかった遺体は、性別が女性だとわかり、警察などは、行方がわからなくなっている4人のうちの1人と見て身元の確認を進めるとともに、捜索活動を続けています。
大分県中津市耶馬溪町で大規模な土砂崩れが起き、住宅4棟が巻き込まれてから、16日で5日がたちました。

これまでに、岩下義則さん(45)と母親の愛子さん(76)が死亡し、江渕めぐみさん(52)と娘の優さん(21)、それに江渕さんの母親の橋本アヤ子さん(86)と岩下アヤノさん(90)の女性4人が行方不明になっています。

現場では15日夜遅く、自衛隊が倒木などを取り除いていたところ、新たに1人が遺体で見つかり、16日午後、性別は女性で、死因は圧死だとわかりました。

県や警察は、行方がわからなくなっている4人のうちの1人と見て身元の確認を進めるとともに、住宅が埋まっている場所や周辺で重機を使って大きな岩や土砂を取り除く作業を続けています。

行方不明者を知る人は

ともに行方がわからなくなっている岩下アヤノさんと江渕めぐみさんは、2週間に1度くらいのペースで、連れだって地元の飲食店に総菜を買いにきていました。

店を営んでいる甲斐むつ子さん(73)によりますと、このうち、岩下さんは、エビフライをごはんで巻いた「エビ巻き」が大好きですが、土砂崩れが起きる前のひと月ほどの間は歯の具合が悪く、買うのを我慢していたということです。

そして、土砂崩れの5日前の今月6日に店を訪れた際、ようやく歯の治療が終わると明かしたうえで、「歯がよくなったら『エビ巻き』を食べられるようになるから、来週、また買いに来るね」と話していたということです。

甲斐さんは「時間がたち、厳しいですが、1日も早く見つかることを祈るしかありません。もう1度会えたら『エビ巻き』を食べさせてあげたいです」と話していました。

また、江渕めぐみさんは、同じく行方がわかっていない娘の優さんを連れて店を訪れることもあったということで、先月、来店した際には、優さんら娘2人の結婚が決まったとうれしそうに話していたということです。

店を営む甲斐さんは「うれしいニュースを真っ先に報告しに来てくれた時のすごく明るい表情が忘れられません。いつも午前10時半くらいに店に来て、1時間ほど、とりとめのないおしゃべりをするのが私たちの日課でした。もう1度、会いたいし、生きていてほしい」と話していました。