50キロ競歩日本選手権 野田明宏が初優勝

50キロ競歩日本選手権 野田明宏が初優勝
陸上の50キロ競歩の日本選手権が石川県で行われ、22歳の野田明宏選手が初優勝し、ことし8月のアジア大会の代表入りに向けアピールしました。
アジア大会の代表選考を兼ねた大会は、石川県輪島市で行われ、2015年の世界選手権、銅メダルの谷井孝行選手など、国内トップクラスの26人が出場しました。

大会は、市の中心部に設けられた1周2キロの往復コースで行われ、雨が降る厳しいコンディションの中、スタート直後から谷井選手が前に出て積極的に引っ張りました。

レースは中盤以降、谷井選手と同じチームで練習を積む社会人1年目の22歳、野田選手が徐々に差を詰め、28キロ手前で最大で100メートルほどあった差を逆転すると、そのままトップを譲ることなく3時間45分56秒でフィニッシュし、初優勝を果たしました。

野田選手は、50キロの競歩は2回目の挑戦で、前回は35キロで脱水症状を起こして棄権しましたが、今回は最後まで歩き切り、アジア大会の代表入りへアピールしました。

競歩は、オリンピックや世界選手権で日本が続けてメダルを獲得している種目で、東京オリンピックでの金メダル獲得を目指し、日本陸連が重点的に強化しています。

今大会、この種目で2回目のレースとなった若手の野田選手が結果を残したことで、オリンピックに向けさらにレベルの高い争いが期待されます。

野田選手は「自分が決めたペースを崩さなかった。40キロ以降は厳しかったが『我慢だ』と言い聞かせた。ここからがスタートラインで世界と勝負できる選手になっていきたい」と話しました。

また、オープン種目として初めて行われた女子の50キロでは、大学4年生の園田世玲奈選手が4時間31分52秒で優勝しました。

2位の谷井「厳しいレースだった」

この大会4回目の優勝を目指したものの、2位に終わった谷井孝行選手は「厳しいレースでした。ふだんの練習を発揮することができなかった。歩型の警告も2つもらって慎重になりすぎて、精神的、体力的にもつらかった。50キロの選手として最低限最後まで諦めずに歩いた。このレースがきっかけになればよかったが、それはつかめなかった。練習から見直したい」と必死に前を向いていました。