ノルディック複合個人ノーマルヒル 渡部暁斗が銀メダル

ノルディック複合個人ノーマルヒル 渡部暁斗が銀メダル
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ピョンチャンオリンピックのスキー、ノルディック複合の個人ノーマルヒルが行われ、日本のエース、渡部暁斗選手が銀メダルを獲得しました。渡部選手は前回ソチ大会のこの種目で銀メダルを獲得し、これで2大会連続の銀メダル獲得となりました。
ノルディック複合の個人ノーマルヒルは、前半のジャンプと後半の10キロのクロスカントリーで争います。

今シーズン、ワールドカップで5勝をあげて絶好調の渡部選手は、前半のジャンプで3位につけ、後半のクロスカントリーをトップと28秒差でスタートしました。

クロスカントリーは1周2.5キロのコースを4周します。渡部選手は、2周目に入って前を行く2人に追いつき、後続の選手も加わり先頭集団を作りました。

その後、レースは渡部選手を含む4人がレースを引っ張る展開となり、ラスト1周に入って、渡部選手が上り坂で3位にあがりました。

残り1キロを切って渡部選手は2位にあがりましたが、最後は先頭を行くドイツの選手に引き離され、24分56秒2の2位でフィニッシュしました。

渡部選手は前回のソチ大会に続き、2大会連続で銀メダル獲得です。

このほかの日本勢は、渡部選手の弟の善斗選手が12位、永井秀昭選手が14位、山元豪選手が33位でした。

金メダルはドイツのエリック・フレンツェル選手で、この種目でオリンピック2連覇を達成し、銅メダルはオーストリアのルカス・クラプファー選手でした。

渡部 トップクラスの実力

渡部暁斗選手は長野県出身の29歳。オリンピック出場は4大会連続4回目で、前回のソチ大会では個人ノーマルヒルで銀メダルを獲得した日本のエースです。

ジャンプとクロスカントリーのどちらもトップクラスの実力があり、大きな弱点がないのが強みで、特にジャンプでは圧倒的な飛距離を生み出す力があります。

今シーズンのワールドカップでは、オリンピック前の4連勝を含む自己最多の5勝をあげるなど好調を持続し、個人総合ランキングのトップに立ってオリンピックを迎えていました。

また、今回のオリンピックには同じノルディック複合で弟の善斗選手が、女子ハーフパイプには妻の由梨恵選手がそれぞれ出場しています。

渡部暁斗「あとちょっと届かなかった」

渡部暁斗選手は、「メダルをとれてほっとしているのが半分と、あとちょっと自分が目指していたところに届かなかった悔しさが半分だ」と振り返りました。

また、「かなり風が強くて誰も前に出たがらない中で、金メダルを取ったドイツのフレンツェル選手と交互に前に出て引っ張り、様子を見ながら体力を残していた。最後の上り坂でフレンツェル選手がスパートをかけることはわかっていたので、僕も行く気ではいたが、完敗かなと思います」と話しました。

そのうえで、この後の個人ラージヒルと団体に向けては、「ピョンチャンオリンピックで金メダルをとると宣言して今回は来ているので、ラージヒルでも団体でもメダルを取れるよう、ベストを尽くしたい」と意気込みを話しました。

渡部善斗「現状はこのくらい」

12位の渡部善斗選手は、「位置取りを失敗して遅れたのは悔しかったが現状はこのくらいだと思う。前半、トップ集団の速い選手を追いかけられたのは自分の中ではいい走りだった。最後まで続けばよかったがそれは次の課題だと思う」と振り返りました。

また、兄の暁斗選手が銀メダルを獲得したことについては、「金メダルとってもおかしくない調子だった。彼にとっては悔しいと思うがチームの一員がメダルをとれたのはうれしい。おめでとうございますと言いたい」と祝福していました。

永井「次に向けて調整したい」

14位の永井秀昭選手は、「後半は疲れたが、最後まで粘ることができた。シーズンを通してもいい試合だったと思う。ジャンプを洗練させて、次の試合に向けて調整したい」と話しました。

山元「うまく自分の力が出せなかった」

初めてのオリンピックで33位の山元豪選手は、「うまく自分の力が出せず、悔しい。自分が思い描いていたレース展開ができなかった。前半で集団から外れて、風の抵抗をもろに受けて、順位を下げてしまった」と悔しさをにじませました。

そのうえで、「この後のラージヒルは得意なジャンプ台なので、そこでたくさん飛んでリードを作り、後半で粘りのある試合をしたい」と話しました。