トランプ大統領 中国の鉄鋼など関税引き上げ検討

トランプ大統領 中国の鉄鋼など関税引き上げ検討
アメリカのトランプ大統領は、中国による鉄鋼などの過剰生産で安い製品が輸入されているとして、関税を引き上げる措置などの発動を検討する考えを改めて示し、多額の貿易赤字を抱える中国に対して厳しい姿勢を鮮明にしています。
トランプ大統領は13日、ホワイトハウスで、中国による鉄鋼の過剰生産の問題をテーマに超党派の議員との会合を開きました。

この中で、トランプ大統領は「安い製品によって、アメリカの鉄鋼産業や労働者の家族が損害を受けており、許されないことだ」と述べ、中国などから輸入される鉄鋼やアルミニウムに対し、関税を引き上げる措置などの発動を検討する考えを改めて示しました。

アメリカの去年1年間の中国に対する貿易赤字は過去最大の規模に膨らんでいて、トランプ大統領は、ことし11月に議会の中間選挙を控え、知的財産の侵害をめぐる問題も含め、中国に対する厳しい姿勢を鮮明にしています。

また会合では、日本やドイツの自動車、それに韓国のテレビがアメリカに大量に輸出されていると指摘したうえで、不公正な貿易に対しては報復的な関税を課す構えを示しました。

一方、トランプ大統領は、防衛費の負担の在り方をめぐって、「日本や韓国を防衛しているのに対し、彼らはそのコストの一部しか負担していない。これは公平ではない」と述べ、不満をあらわにしました。

中国「世界経済の回復に悪影響」

中国外務省の耿爽報道官は、14日の記者会見で「保護主義的なやり方は企業と国家に損害を与えて貿易環境を悪化させ、世界経済の回復にも悪影響を与える」と述べて批判しました。
さらに「この問題を理性的かつ客観的に取り扱い、相互尊重や平等の精神で対話と交渉によって適切に処理すべきだ」として、アメリカが一方的な措置を取らないようけん制しました。