長崎 壱岐で発見の青銅片は中国伝来の腕輪

長崎 壱岐で発見の青銅片は中国伝来の腕輪
10年前、長崎県壱岐市の弥生時代の遺跡で見つかった青銅の破片は、中国から伝わった腕輪の一部であることが県の調査でわかりました。この種類の腕輪が国内で確認されたのは初めてで、当時の壱岐が中国東北部の地域と直接、交流していた可能性を示す発見として注目されています。
中国から伝わった腕輪の一部と確認されたのは、長さ4.1センチ、幅およそ1.2センチ、厚みが2.5ミリほどの青銅の破片で、平成19年に壱岐市にある弥生時代の集落の遺跡「原の辻遺跡」で見つかりました。

破片は平成25年に国の重要文化財に指定されましたが、どこで、どのような目的で作られたのかわかっていませんでした。

しかし、おととし中国で発表された中国東北部・遼東郡の1世紀ごろの遺跡の調査報告書に、この破片によく似た腕輪の出土品が掲載されていることに長崎県埋蔵文化財センターの担当者が気付き、調査の結果、表面に入った溝の形や幅などの特徴がほぼ一致したということです。

この種類の腕輪が国内で確認されたのは初めてで、県埋蔵文化財センターの古澤義久さんは「中国の文物は現在の北朝鮮にあった楽浪郡を窓口にして日本に伝わったと見られていたが、同じような腕輪は楽浪郡では出土しておらず、壱岐が中国東北部の遼東郡と直接、交流していた可能性もある」と指摘しています。