トランプ大統領 アジア歴訪の成果強調 課題も

トランプ大統領 アジア歴訪の成果強調 課題も
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就任以来初のアジア歴訪を終えたアメリカのトランプ大統領は、歴訪を通じて、アジア各国との関係を強化し、経済面では総額30兆円を上回る商談を取りまとめたとして、成果を強調しています。しかし、焦点の北朝鮮への対応では、中国からこれまで以上の協力を引き出すことができなかったほか、中国の南シナ海での海洋進出の問題でも公の場で明確な立場を示さず、課題を残す形となりました。
トランプ大統領は14日、ASEAN=東南アジア諸国連合の一連の首脳会議が開かれたフィリピンのマニラから帰国の途につき、アジア歴訪の日程を終えました。しかし最終日に出席する予定だった東アジアサミットには、会議の進行の遅れを理由に急きょ欠席し、代理として、ティラーソン国務長官が出席しました。

帰国を前にトランプ大統領は記者団に対し、「すばらしい12日間だった。とても楽しかった。多くの国の指導者と友人になった」と述べ、同盟国の日本や韓国だけでなく、中国や、フィリピンをはじめとする東南アジア諸国の首脳と関係を強化することができたと強調しました。

そしてトランプ大統領は「とりわけ貿易面の成果が大きい。少なくとも3000億ドルの取引をまとめた」としたうえで、「何よりも重要なのは、アメリカが、互恵的で公正な貿易を望んでいると伝えたことだ」と述べ、アメリカの貿易赤字の問題をこれ以上、放置しないというみずからの立場についてアジア各国から一定の理解が得られたと自信を示しました。

トランプ大統領は今回のアジア歴訪の成果について、帰国後の15日か16日に、発表するとしていますが、焦点だった、核・ミサイル開発を加速させる北朝鮮への対応では、鍵を握る中国から圧力の最大化に向けて、これまで以上の協力を引き出すことができなかったほか、中国の南シナ海の海洋進出の問題に対しても公の場で明確な立場を示さず、課題を残す形となりました。