横田めぐみさん拉致から40年

横田めぐみさん拉致から40年
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中学1年生だった横田めぐみさんが北朝鮮に拉致されて15日で40年になります。ことし81歳になった母親の早紀江さんがNHKのインタビューに応じ、体力的に限界に来ているとしたうえで「親としてできることはすべてやってきました」と語り、拉致被害者の一日も早い帰国に向けた政府の取り組みを求めました。
この中で早紀江さんは40年がたったことについて「全国の方々に訴えて、ありとあらゆる事をしてきましたが、めぐみの姿は見えないままで、どうしてだろうという気持ちです。被害者が解放され、自由になれる日が来ることだけを願っています」と話しました。

また、高齢となり足腰が衰えた夫の滋さん(85)の介護のことに触れ、「私たちも限界に来ていると感じます。これからの行く末、早く倒れないようにするにはどうすればいいか考えなければならないときに来ています。長い間、精神的にも耐え、あらゆる事をしてきたことが大きな消耗になっていますので、本当に早く解決してもらわないといけない」と訴えました。

そのうえで早紀江さんは「長い年月、親として、子どもを助けるために、すべての力を出し切ってきょうまで頑張ってきましたので、家族は、これ以上どうすることもできません。私たちは『被害者を帰してください』としか言っていませんので、政府、政治家の方は本当に真剣に取り組んでいただきたい」と求めました。

事件と経過

横田めぐみさんは昭和52年11月、バドミントンの練習を終えて新潟市の中学校から帰る途中、行方がわからなくなりました。当時13歳。中学1年生でした。

警察犬による捜査の結果、めぐみさんのにおいは自宅までわずか100メートルほどの曲がり角で途絶えていました。その後、行方は全くわからず、北朝鮮に拉致されたとする情報がもたらされたのは20年近くがたった平成9年でした。

それから5年後の平成14年9月、当時の小泉総理大臣が北朝鮮を訪問して行われた日朝首脳会談で、北朝鮮は拉致を認める一方、「めぐみさんは死亡した」と説明しました。

しかし、その説明には矛盾や誤りが多く、平成16年の日朝実務者協議の際に北朝鮮が「本人のものだ」として出してきた遺骨からは別人のDNAが検出されました。

また、北朝鮮が示した「めぐみさんのカルテ」とされる文書に記載された人物の年齢は、当時のめぐみさんの年齢とは異なっていました。

政府は北朝鮮の説明には信ぴょう性がないとして、めぐみさんら拉致被害者の早期帰国を求めています。めぐみさんは先月、53歳の誕生日を迎えました。