教団「アレフ」の札幌の拠点施設などを捜索

教団「アレフ」の札幌の拠点施設などを捜索
オウム真理教から名前を変えた教団「アレフ」の信者らが、別の宗教関係の勉強会を名乗って勧誘を行った際、必要な書面を交わさずに入会金などを受け取っていた疑いがあるとして、警察は、関係先として、札幌市内のアレフの拠点施設などを捜索しました。警察は、教団の勧誘活動の実態についても調べることにしています。
捜索が行われたのは、アレフの全国最大規模の拠点と見られている札幌市白石区の施設のほか、福岡市博多区の施設など、関係先を含むあわせて5か所です。

警察によりますと、アレフの信者3人はことし2月、札幌市で、教団とは別の仏教関係の勉強会を名乗って20代の女性を勧誘した際、必要な書面を交わさずに入会金などを受け取ったとして特定商取引法違反の疑いが持たれています。

女性は、勉強会の内容が実際はアレフの勧誘だったのではないかと不審に思い、警察に相談していました。

警察は、13日朝から一斉に信者の自宅や教団施設を捜索し、このうち札幌市白石区の施設では8時間余りにわたって捜索が行われ、勧誘に関する書類やパソコンなど段ボールおよそ20箱分を押収したということです。

捜査関係者によりますと、この施設の内部には麻原彰晃、本名、松本智津夫死刑囚の複数の写真が掲げられているのが確認されたということです。

警察は押収した資料の分析を進めて教団の勧誘活動の実態についても調べることにしています。

札幌の施設は全国最大規模の拠点とされる

公安調査庁によりますと、去年の調査で、アレフの信者数は在家と出家を合わせて全国におよそ1500人いると見られています。
北海道では札幌市を中心にここ数年信者が増え続け、今では全国で最も多いおよそ300人に上っていると見られています。

今回、捜索箇所の一つとなった札幌市白石区の施設は4階建てで、全国で確認されているアレフの施設の中では最大規模の活動拠点とされています。

施設には出家信者が住み込んでいると見られるほか、修行やセミナーの会場として利用されているということで、公安調査庁が団体規制法に基づいて立ち入り調査を行うなど監視を強めています。

別の団体を名乗って勧誘 各地で

捜査関係者によりますと、アレフの信者が別の団体を名乗って勧誘を行った結果、トラブルになるケースは各地で起きているということです。

今回、札幌市で勧誘を受けた女性も、インターネットでアレフとは別の仏教関係の交流サイトにアクセスしたところ、勉強会に誘われました。しかし、何度か参加するうちに勉強会の内容がアレフの教義ではないかと感じて退会を申し出たということです。

これについて教団の元幹部の男性は「ダミーのサークルを次々と作って関心のある人を集め、信頼関係ができた段階で初めてアレフだと打ち明けるやり方は昔から変わっていない。ただ、最近の若者の中には地下鉄サリン事件を知らない人もいるので、アレフと明かされてもそのまま入信してしまう人が少なくない」と話しています。