羽田空港に顔認証の入国ゲート導入へ

羽田空港に顔認証の入国ゲート導入へ
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2020年の東京オリンピック・パラリンピックに向けて増加が予想される旅行者に対応しようと、顔認証の技術を活用して無人で入国審査を行う専用のゲートが羽田空港に導入されることになり、13日、報道陣に公開されました。
顔認証の入国ゲートは、パスポートに記録された顔写真とその場で撮影した顔の画像を照合し、一致すればゲートが自動で開く仕組みです。

このゲートが今月18日から羽田空港の入国審査エリアに合わせて3機、導入されることになり、13日、報道陣に公開されました。

担当者による実演では、パスポートを機械にかざしたあと画面に顔を向けると本人と確認され、自動でゲートが開いていました。

また担当者が帽子をかぶったりマスクをつけたりすると外すよう画面に警告が表示され、他人のパスポートで通ろうとしてもゲートは開きませんでした。

入国管理局によりますと、ゲートでは3台のカメラで顔の特徴を読み取る最新の顔認証の技術が使われているということで、他人を誤って入国させる確率は0.01%以下だとしています。

入国管理局は、このゲートを日本人の入国審査に使って無人化することで、東京オリンピック・パラリンピックに向けて増加が予想される外国人旅行者により多くの審査官を振り分けて、入国審査の強化を図りたい考えです。

法務省は、この顔認証のゲートを来年度、成田空港と関西空港、中部空港にも導入する予定です。

法務省入国管理局の市村信之情報企画官は「訪日外国人が増える中、対応する審査官の数は足りない状況だ。ゲートの導入によって入国審査の効率化や待ち時間の短縮につながればと思う」と話していました。

また、空港を利用していた60代の女性は「入国にかかる時間が減るのはとても助かります。双子の場合は機械ではどう認識されるのか気になります」と話していました。

20代の男性は「日本に来た外国人が対象にならず、入国審査のために長い時間、待たなければならないのはかわいそうだと思う」と話していました。

無人ゲートで入国スタンプは押されず

顔認証による無人ゲートを通ると通常、入国審査官によってパスポートに押される入国スタンプは押されないということです。希望者はゲートの近くにいる審査官に申し出れば、スタンプを押してもらえるということです。

ゲート導入背景に審査官不足

入国審査は、不法入国やテロリストの入国を防ぐための重要な手続きで、全国にある空港や港で入国管理局の入国審査官が審査にあたります。

入国審査に顔認証の入国ゲートが導入される背景には、急激に増えている訪日外国人に対応する入国審査官が不足していることがあります。

羽田空港の国際線ターミナルビルを運営する会社によりますと、昨年度、羽田空港から入国した外国人は334万人余りと、前の年からおよそ22%増え、国際線の定期便の本格運航が始まった平成22年以降、最も多くなりました。

一方で、羽田空港では勤務するおよそ330人の入国審査官が最大で出国の28ブース、入国の56ブースを24時間態勢で対応していて、人員が不足しているということです。

このため入国管理局は「顔認証ゲート」を日本人の入国審査に使って無人化を進め、今後増加が予想される外国人旅行者により多くの審査官を振り分けることで、入国審査の強化を図りたい考えです。

入国管理局はことし8月に最大で72分にのぼった羽田空港の入国審査の待ち時間を、ゲートの導入などによって20分以内に短縮することを目指しています。