神戸製鋼 福島第二原発の配管でも改ざん

神戸製鋼 福島第二原発の配管でも改ざん
k10011177061_201710131738_201710131742.mp4
大手鉄鋼メーカー「神戸製鋼所」がアルミ製品や銅製品の一部で強度などのデータを改ざんしていた問題で、東京電力の福島第二原子力発電所に納入された交換用の配管でも寸法の記録が改ざんされていたことがわかりました。配管は未使用で、原発の安全性には問題はないということです。
東京電力によりますと13日午前、神戸製鋼の子会社から、福島第二原発に納入した200本の配管で一部の寸法を測定していないにもかかわらず測定したように装っていたと連絡を受けたということです。

データが改ざんされたのは長さ6メートル余りのアルミと銅の合金製の配管で、原子炉の点検の際に使う冷却設備の交換用に購入していたということです。

ただ、配管はいずれも発電所の倉庫に保管されて未使用だったため、東京電力では原発の安全性には問題はないとしています。

東京電力をはじめ電力各社はほかの発電所でも神戸製鋼の製品が使われていないか確認を進めています。

各社が詳細確認

神戸製鋼所がアルミ製品や銅製品の一部で強度などのデータを改ざんしていた問題について、電気事業連合会の勝野哲会長は13日の定例会見で「影響については各社がメーカーを通じて詳細な情報を確認していて、適切に対応をしていきたい」と述べました。

神戸製鋼の出荷先

神戸製鋼所は、検査データに改ざんがあったアルミ製品や銅製品の出荷先は、およそ200社に上るとしています。

このうち、これまでに出荷先の各企業が明らかにした内容によりますと、航空や宇宙の分野では、三菱重工業の子会社が開発中の国産ジェット旅客機、「MRJ」の一部や、今月10日に打ち上げに成功したH2Aロケットの36号機の部品に使われていました。

また、川崎重工業とSUBARUは、アメリカの大手航空機メーカー、ボーイングから受注した機体に使われた可能性があるとしていて、ボーイングも調査を進めています。

防衛の分野では、経済産業省が三菱重工業、川崎重工業、SUBARU、IHIの4社から、防衛装備品に使われている可能性があるという報告を受けたとしています。

鉄道車両にも問題の製品が使われたことが明らかになっています。

このうち、JR西日本は、新幹線の車輪を回すための部品などに使われていたとしています。

また、JR東日本とJR東海でも新幹線の部品に使われていたほか、JR九州でも在来線の12の車両の車体に使われていたとしています。

さらに日立製作所も、イギリスで製造している高速鉄道の車両に使われていたことを明らかにしています。

一方、自動車メーカーでは、トヨタ自動車や日産自動車とホンダが一部の車のボンネットなどに使われていたことを明らかにしているほか、マツダや三菱自動車工業などでも一部の車で使われていたと公表しています。

また、アメリカのGM=ゼネラル・モーターズもこの製品が使われたとして、「影響を確認している」とコメントしていて、海外にも影響が広がっています。

このほか電力関係でも、東京電力が、福島第二原子力発電所に納入された未使用の配管について、神戸製鋼の子会社から検査記録に改ざんがあったと報告されたことを明らかにしていて、電力各社も今後、調査することにしています。

各社は、安全性に問題がないかどうか確認を進めていますが、今のところ、安全性への問題は確認されていません。