米 前通商代表 TPP離脱は「戦略的な間違い」

米 前通商代表 TPP離脱は「戦略的な間違い」
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アメリカのオバマ前政権で通商代表を務めたフロマン氏がインタビューに応じ、アメリカのTPP=環太平洋パートナーシップ協定からの離脱について、「ここ数年の中で最も戦略的な間違いだ」と述べ、トランプ政権の対応を批判しました。
オバマ前政権で通商代表としてTPPの交渉に当たり、合意までこぎつけたフロマン氏は、今月16日にワシントンで行われる日米経済対話を前に来日し、NHKのインタビューに応じました。

この中で、フロマン氏は、アメリカがTPPから離脱したことについて、「ここ数年の中で最も戦略的な間違いだ。そうこうしているうちに、EUは日本とEPAの大枠合意に至った」と述べ、トランプ政権の対応を批判しました。

そのうえで、アメリカのTPP離脱によって、アジア太平洋での通商政策をめぐる主導権がアメリカから中国に移りかねないと指摘し、「まさにそれがリアルタイムで起きている。中国は、『一帯一路』の構想など、ハードパワーとソフトパワーを使って、非常に強力な地域戦略を実行している」と述べました。

一方で、来週行われる日米経済対話については「アメリカにとって自動車関連の取り引きによる貿易赤字が大きく、こうした点が議題に上がるだろう。牛肉を含む農業問題も大きな議題になる」と述べ、日本がアメリカ産の冷凍牛肉などに発動したセーフガードの見直しなどが論点になるという考えを示しました。