“名もなき家事”が夫婦の悩み

“名もなき家事”が夫婦の悩み
インターネット上で「名もなき家事」ということばが話題になっています。「名前すらない家の仕事のほうがずっと多いんですよ」という女性写真家のインタビュー記事をきっかけに、ツイッターでは「名もなき家事」や「名前のない家事」というハッシュタグまで登場しました。はたしてどんな家事なのか? そして「名もなき」とつけた思いはどこにあるのでしょうか。
(ネットワーク報道部記者 飯田暁子 野田綾 玉木香代子)
ネット上で、具体的にどのようなことが名もなき家事としてあがっているのか? 探してみると続々と出てきました。

「洗剤、柔軟剤、シャンプーなどを詰め替える」「製氷用の氷タンクに水を補充する」「冷蔵庫の中身、ここ数日のメニュー、季節感、スーパーの安売り、自分と家族の好みなどを加味して今夜の夕食を考える」「トイレットペーパー、ティッシュペーパーなどストック品の残量を確認して購入する」「洗濯機のゴミがたまるネットのゴミを捨てる」…。

一般に家事と呼ばれている「掃除」「料理」「洗濯」といったことばからは思い浮かばないかもしれない、だけど生活するには絶対に欠かせない細かな家事でした。

”名もなき家事”って

ネット上で、具体的にどのようなことが名もなき家事としてあがっているのか? 探してみると続々と出てきました。

「洗剤、柔軟剤、シャンプーなどを詰め替える」「製氷用の氷タンクに水を補充する」「冷蔵庫の中身、ここ数日のメニュー、季節感、スーパーの安売り、自分と家族の好みなどを加味して今夜の夕食を考える」「トイレットペーパー、ティッシュペーパーなどストック品の残量を確認して購入する」「洗濯機のゴミがたまるネットのゴミを捨てる」…。

一般に家事と呼ばれている「掃除」「料理」「洗濯」といったことばからは思い浮かばないかもしれない、だけど生活するには絶対に欠かせない細かな家事でした。

夫婦の意識差が背景か

調べてみると、ことし4月、大手住宅メーカーが20代から40代のおよそ600人の共働き夫婦に行ったインターネットの調査もみつかりました。
ここに「名もなき家事…家事の定義に夫婦のギャップ」ということばと調査結果が載っていました。

例えば「トイレットペーパーがなくなったら買いに行く」
これを“家事と考えている”のは女性が83%に対して男性は67%。

「飲みっぱなしのグラスを片づける」「調味料の補充・交換する」はいずれも女性が88%に対して男性は79%。

この調査では何を“家事”と思うかについて男性と女性の間で意識差が見られたのです。

家事は夫1割 妻9割

さらに、「家庭でどのくらい、家事を負担し合っているか」という問いに妻の間で最も多かった回答が「夫1割:妻9割」「自分がほとんどの家事を負担している」と感じる妻が多いようです。

一方で、夫の間で最も多かったのは「夫3割:妻7割」 妻が思っているよりも”自分はやっている”と思う夫が多いようで、ここでも意識に差が見られます。

調査からは「日常的にやっている細かな家事を、夫は家事と思ってくれない」「たくさんある家事、そのほとんどを私がこなしている」「でも夫は結構、自分がやっている気になっている」そんな妻の不満が名もなき家事ということばの背景にありそうです。

見える化で解決

意識差を埋め、関係がこじれるのをどう防ぐのか。
イラストレーターのうだひろえさんも、夫が”名もなき家事”に気付いてくれないことに悩んだ経験がありました。

そこで取り組んだのが、家事の「見える化」

ホワイトボードに毎日の家事を書き出し、夫にやってほしいものには青いマグネットを。自分がやるものには赤いマグネットをつけました。こちらです。
ポイントは「名もなき家事」もしっかり書くこと。

初めのころこんなことがあったのです。“ゴミ出し”を夫の担当にしたら「ゴミを出して終わりでゴミ箱に“新しいゴミ袋をセットする”という家事をしていなかった」

“子どものお迎え”については「一緒に帰ってきたら終わりで保育園の荷物が玄関に置きっ放し。“荷物を片づける”ところまで家事と思っていなかった」といった事態になったのです。

上のホワイトボードを見てみると、いまは「ゴミ袋SET」「園荷物片づけ」までしっかり書かれています。

うださんは、「夫も細かい家事に気が付くようになりました。まるで陣取り合戦のように自分のできることを増やそうと工夫してくれるようになりました」と話していました。

お悩み解決の心がけ

アンケートを行った企業も、名もなき家事のお悩み解決としていくつかの心がけを上げています。

ひとつは「家事は分担するのではなくシェアする」という意識をもつこと。例えば“片づけを自分の分は自分でやるようにする”、“足りない調味料があれば気づいた人が補充する”、こうした意識があれば名もなき家事と言われるものも自然と家族でこなせそうです。

そして「家事の情報とルールを共有すること」 “燃えないゴミの日は●曜日” “ゴミ箱がいっぱいになったら新しい袋に取り替える“など、必要な情報をみんなで把握し、ルールを決めておくことが名もなき家事の悩みを解決する方法のひとつだとしています。

まずは何をさておき話し合い

名もなき家事についてはほかにも「脱ぎっぱなしにしていた服を洗濯機に入れる」「トイレットペーパーを取り替えて置きっ放しにされた芯を捨てる」などさまざまなものがあり、地味な作業を完了させる妻の負担が積み重なってストレスになっている状況がうかがえました。

また夫からすると「何をどこまでやればよいかわからないし、やった時に妻とやり方が違うと逆に怒られてしまう」という声もあるようです。

アンケートを行った企業の担当者は「家事について感謝のことばを伝えたり、家事のしかたをよく話し合ったりする家族は悩みが少ない傾向がある」と話していました。


家事をめぐって争うのではなく、コミュニケーションをとって協力し合う、そうした姿勢が大切なようです。