相続税を脱税の罪に問われた和歌山県議に有罪判決

相続税を脱税の罪に問われた和歌山県議に有罪判決
和歌山県の県議会議員が、多額の遺産を相続した大阪の男らと共謀し、5億円近い相続税を脱税した罪に問われた裁判で、大阪地方裁判所は「脱税の計画を知ったうえで議員の立場や人脈を利用した」として、議員の無罪の主張を退け、執行猶予のついた有罪判決を言い渡しました。
和歌山県議会議員で副議長も務めた花田健吉被告(58)は、兄の遺産を相続した東大阪市の75歳の男らと共謀し、男が遺産の大部分を和歌山県の社会福祉法人に寄付したように装って、相続税のうち4億9000万円余りを脱税したとして、相続税法違反の罪に問われました。

裁判で検察は「報酬欲しさに脱税に加担した」として、懲役1年6か月と罰金500万円を求刑したのに対し、花田議員は「脱税には関わっていない」と無罪を主張していました。

19日の判決で、大阪地方裁判所の村越一浩裁判長は「脱税の計画を知ったうえで、議員の立場や人脈を利用して寄付先を紹介し、900万円の報酬を得ていて、強く非難されるべきだ」と指摘しました。

一方で、「犯行全体に対する関与の程度は大きいとはいえない」として、花田議員に懲役1年6か月、執行猶予3年、罰金500万円を言い渡しました。

この事件では、5人の共犯者が1審で有罪判決を受け、遺産を相続した男などが控訴しています。

花田議員「検察の主張認められ遺憾」

判決のあと花田議員は記者会見し、「裁判でずいぶん真実が明らかになったと認識していたが、検察側の主張が認められ遺憾だ。私は本当に潔白で、脱税について何かしたことも報酬をもらったこともなく、議員辞職は考えていない」と述べました。

また、主任弁護人を務める浅井健太弁護士は「弁護側の主張がすべて排斥され非常に残念だ。先ほど控訴の申し立てをしたので、控訴審で争っていく」と話しました。