鳥取県中部の地震から半年 生活再建など課題に

鳥取県中部の地震から半年 生活再建など課題に
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鳥取県中部の倉吉市などで震度6弱の揺れを観測した地震から21日で半年です。地震で被災した住宅は1万4000棟余りに上りますが、この冬の大雪の影響などで住宅の修繕は進んでおらず、被災者の生活再建や産業振興が課題となっています。
去年10月21日に鳥取県中部で起きたマグニチュード6.6の地震では、倉吉市と湯梨浜町それに北栄町で震度6弱の揺れを観測し、鳥取県内で1万4970棟の住宅に被害が出ました。

地震から21日で半年となり、鳥取県などによりますと、公的な支援を受けるために必要な、り災証明書は被災者のおよそ9割が発行を受けたということです。

一方で、全壊や半壊など被害の大きかった住宅を対象にした補助金は、申請が見込まれるおよそ4000件のうち2割程度しか交付されておらず、この冬の大雪や職人不足の影響などで住宅の修繕は進んでいないのが現状です。

また、地震のあとキャンセルが相次いだ宿泊施設などでは、客足は戻りつつあるものの、依然として営業を再開できない旅館もあるほか、修理が終わっていない果物や野菜の選果場もあり、生活再建や産業振興が引き続き課題となっています。

今も公営住宅で暮らす人は

自治体が無償で貸し出している公営住宅には、今も62世帯の145人が暮らしています。

このうちの1人、鳥取県倉吉市の山田由起子さん(60)は、市内に借りていた家が被災し、去年11月から市営住宅に1人で暮らしています。
半年たった今でも地震の揺れが怖いため、夜はすぐに外出できる服装で寝るようにしているということです。
市営住宅に無償で入居できる期限は1年ですが、地震から半年たっても、元の家は全体が傾くなど被害が大きく、修繕のめどは立っていないということです。
山田さんは「半年はあっという間で、今も夢の中にいるような気持ちですが、周りの支えもあるので早く家に戻れるようにしたいです」と話していました。

住宅には今もブルーシート

住宅の屋根瓦が落ちる被害が相次いだ被災地では、半年たった今もシートがかけられたままの家が数多く残っています。

鳥取県倉吉市福光地区に家族3人で暮らしている、松井かおりさん(42)の自宅では、2階の屋根の一部に今もシートが張られています。
松井さんの家は外壁や屋根が壊れたほか、大きな地割れや地盤沈下が起きていて、修繕は進んでいません。
松井さんは「早く直してもらいたいですが、多くの家の修理が終わっていないのでしかたないです。梅雨の時期までに家を修理できたらいいと思います」と話していました。

被害受けた梨農家「ことしはぜひ食べて」

去年10月に鳥取県中部で起きた地震では、収穫前の特産の梨が落ちるなど、農林水産業の被害が14億円余りに上りました。

被害を受けた鳥取県北栄町の梨農家、田村幹雄さんの農園でも、収穫前の「愛宕」や「王秋」といった品種の梨、およそ5500個が落下し、出荷できなくなりました。

地震から半年がたち、田村さんの農園では授粉作業が終わるなど順調に栽培が進んでいるといいます。
田村さんは「去年は梨を届けることができなかったので、ことしはぜひ、皆さんに食べていただきたいと思います。順調に育っているので、必ず大玉のおいしい梨ができると思います」と話していました。