パリで男が発砲 警察官1人死亡 テロの疑いで捜査

パリで男が発砲 警察官1人死亡 テロの疑いで捜査
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フランス大統領選挙を目前に控えたパリ中心部のシャンゼリゼ通りで日本時間の21日未明、警察官3人が男から銃撃を受けて1人が死亡、2人が重傷を負いました。男は警察に撃たれて死亡し、オランド大統領はテロの疑いがあるという見方を示しました。
パリ中心部のシャンゼリゼ通りで20日午後9時ごろ=日本時間の21日午前4時ごろ3人の警察官が男から銃撃を受けて1人が死亡、2人が重傷を負いました。フランス内務省の報道官によりますと男は道路脇に停車していた警察車両の脇にとめた車から降りて発砲したあと4人の警察官と銃撃戦になり、警察側から撃たれて死亡したということです。

事件を受けてオランド大統領は大統領府で声明を出し、テロの疑いがあるという見方を示すとともに、「大統領選挙の期間中、さらに警戒を強めなければならない」と述べました。

また捜査を指揮するモラン検事は記者団に、容疑者の身元についてすでに特定したとしながら、共犯者がいるかどうかなどを捜査しているとして名前など詳しいことは明らかにしていません。

一方、事件を受けて過激派組織IS=イスラミックステートとつながりのあるメディア「アマーク通信」は、インターネット上に掲載した記事で「攻撃を実行したのはISの戦士だ」と主張し、このなかで男の名前もあげています。

現場はパリ中心部の観光名所で、当時、現場周辺には多くの観光客が訪れていましたが、パリの日本大使館によりますとこれまでに日本人が事件に巻き込まれたという情報はないということです。

フランスでは今月23日に大統領選挙の1回目の投票が行われる予定で、投票日の当日には警察官や兵士など5万人以上を動員してテロへの警戒を強化することにしています。
現場近くで銃撃の様子を目撃していたという男性は「警察の車のすぐ後ろに別の車が止まり、運転していた男が自動小銃を持って外に出て、6発の銃声が聞こえた。それを見た瞬間建物の中に避難して、警察が男を撃つのを見た。路上で多くの人が撃たれると思ったが、男は警察を狙っていた」と、当時の様子を話していました。
また、男性は「避難した建物には外国人を中心に50人ほどの人がいて、みんな何が起きたのかわからない様子だった」と話していました。

仏大統領選挙候補が選挙運動を中止

フランスのメディアは、今回の事件を受けて大統領選挙の主要候補のうち極右政党・国民戦線のルペン党首と中道右派の共和党のフィヨン元首相の2人が21日に予定していた選挙運動を中止すると伝えています。