日独首脳会談 自由貿易推進で一致

日独首脳会談 自由貿易推進で一致
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安倍総理大臣は訪問先のドイツで、メルケル首相と会談し、日本とヨーロッパがアメリカとともに協力して、自由貿易を推進していくべきだという認識で一致しました。また、日本とEU=ヨーロッパ連合のEPA=経済連携協定の早期の大枠合意に向けて、連携していくことを確認しました。
ドイツ北部のハノーバーを訪れている安倍総理大臣は、日本時間の20日夜、メルケル首相と1時間余りにわたって首脳会談を行い、そのあと、共同記者会見に臨みました。

この中で、安倍総理大臣は「日本とドイツは自由、民主主義、人権、そして法の支配といった普遍的価値を共有しており、アジアと欧州の主要リーダーとして、世界の諸課題に一層連携して取り組んでいく」と述べました。

そのうえで、安倍総理大臣は「世界で保護主義や、内向き志向の台頭が懸念される中、メルケル首相と、自由で開かれた国際秩序こそが平和と繁栄の礎であるという点で一致した。日欧が米国とともに協力して、自由貿易の旗を高く掲げ続けなければならない」と述べました。

そして、安倍総理大臣は「日本とEU=ヨーロッパ連合のEPA=経済連携協定の合意が、世界に対する象徴的なメッセージとして、極めて重要で、早期の大枠合意に向け、引き続き、連携していくことを確認した」と述べました。

一方、安倍総理大臣は「東アジアと欧州における一方的な現状変更の試みは、国際秩序を揺るがす大問題であるとの認識を改めて共有した」と述べたうえで、北朝鮮による核・ミサイル開発は新たな段階の脅威になっているという認識で一致し、北朝鮮への対応での連携を確認したことを明らかにしました。

さらに安倍総理大臣は、5月にイタリアで開かれるG7サミット=主要7か国首脳会議に関連して、「G7サミットでは、共通の価値に基づくG7の主要国が結束して、国際的な諸課題に取り組むことできるようメルケル首相と協力する。G7サミットで行う議論をG20サミットにつなげていきたい」と述べました。

そのうえで、安倍総理大臣は「G7が従来以上に結束し、安全保障や経済面で揺るぎない連携を強化しなければならない。その中で、米国がリーダーシップを発揮していくことが求められている」と述べ、アメリカを含む、主要国が連携していく重要性を強調しました。

独首相「EPA合意へ全力で」

メルケル首相は会談後の共同記者会見で、「デジタル化が進む世界では、モノだけでなく、国どうしも障壁を設けずに、やり取りするべきだ。ドイツと日本は、EU=ヨーロッパ連合と日本のEPA=経済連携協定の合意に向けて、全力で取り組んでいる」と述べ、自由貿易の重要性を改めて訴えました。

そして、今月17日に行われたアメリカのトランプ大統領との初めての首脳会談について、「トランプ大統領は孤立主義に反対し、自由貿易を支持する一方、公正な貿易も重要だと主張していた」と指摘し、各国の立場の違いを埋めるため、今後予定されているG7=主要7か国の会議などで協議していく考えを示しました。

さらに北朝鮮による核・ミサイル開発について、メルケル首相は「世界平和にとっての脅威であり、もはや特定の地域をはるかに超えた問題だ」との認識を示し、日本と連携して制裁の実施も含め、厳しく対応していく姿勢を強調しました。