英政府 29日にEU離脱を正式通知へ

英政府 29日にEU離脱を正式通知へ
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イギリス政府はEU=ヨーロッパ連合からの離脱について、今月29日にEU側に正式に通知することを明らかにしました。イギリスが国民投票でEUからの離脱を決めてから、およそ9か月がたちますが、離脱の通知を受け、イギリスとEUとの間で離脱交渉が正式に始まることになります。
イギリス政府は20日、EUのトゥスク大統領の事務所に対し、離脱の通知を29日に行う意向を伝えたと発表しました。

これについて、デービスEU離脱担当相は「この国にとって、最も重要な交渉が始まろうとしている。イギリスのすべての地域や、EU加盟国にとって、よりよい合意を目指す」とコメントしています。

イギリスが国民投票でEUからの離脱を決めてから、およそ9か月がたちますが、離脱の通知を受け、イギリスとEUとの間で、原則2年間とされる離脱交渉が正式に始まることになります。

イギリスのメイ首相は離脱交渉に向け、EU域内からの移民の流入を制限することや、域内の単一市場から撤退し、EUと新たな自由貿易協定を早期に締結する方針などを示しています。

ただ、EU側は離脱交渉が終わるまで、自由貿易協定の交渉には応じない構えを見せているほか、国民投票の前にすでに決まっていたEUの予算の分担金の扱いや、イギリス国内で暮らすEU加盟国の出身者の権利をどう守るかなど、難しい課題が山積していて、交渉は難航が予想されます。

通知後2日以内にEUの方針提示へ

イギリス政府がEUからの離脱を今月29日に通知すると明らかにしたことについて、EU=ヨーロッパ連合のトゥスク大統領は21日、自身のツイッターに「イギリスの通知から48時間以内に、イギリスを除くEU加盟27か国に対して交渉方針を提示する」と投稿し、通知後、2日以内にEUとしての方針を示す考えを改めて示しました。

また、EUの執行機関に当たるヨーロッパ委員会のシナス報道官は「準備はすべて整っており、イギリスからの通知を待っている」としたうえで、今後の手順について、「まず、臨時のEU首脳会議で交渉の方針が採択され、その後、各国の委任を受けたヨーロッパ委員会が直ちに交渉を始めることになる」と説明しました。

独首相「準備を進めてきた」

イギリス政府がEUからの離脱を今月29日に通知すると明らかにしたことについて、ドイツのメルケル首相は「メイ首相が3月末までに離脱を通知すると、繰り返し言及していたので、準備を進めてきた」と述べ、冷静に受け止めていると強調しました。

そのうえで、イギリスを除いたEUの加盟国は今後、イギリスとの今後の関係をどうするかに加え、残る加盟国の協力関係をいかに強化していくかという2つの課題について、同時に協議を進めていく必要があるとの認識を示しました。