豊洲市場地下水再調査 25か所で基準超の有害物質

豊洲市場地下水再調査 25か所で基準超の有害物質
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豊洲市場の地下水モニタリング調査の再調査の結果が19日に公表され、29か所の調査地点の多くで、環境基準を上回るベンゼンやシアン、ヒ素などが検出されました。環境基準の100倍のベンゼンが検出されたというデータも一部で示され、専門家会議は、再調査の結果について「引き続き調査を行い、経過を見る必要がある」と指摘しています。
東京・築地市場で開かれた専門家会議では、豊洲市場の地下水モニタリング調査のうち、最終となる9回目の調査で、高濃度の有害物質が検出されたことを受けて行われた、都の再調査の結果が公表されました。

それによりますと、合わせて29か所の調査地点のうち25か所で、環境基準を上回るベンゼンやシアン、ヒ素などの有害物質が検出されたということです。

再調査は、1つの調査地点で採取した地下水について4つの機関が分析していて、このうちベンゼンについては19か所で環境基準を超え、9回目の調査で環境基準の79倍の濃度が検出された、市場の青果棟の同じ調査地点から、環境基準の100倍の濃度が検出されたというデータも一部で示されています。

また、検出されないことが環境基準となるシアンは18か所で検出されたほか、ヒ素については、水産仲卸売場棟の5か所で環境基準を超え、最大で基準の3倍余りとなっています。

地下水モニタリング調査をめぐっては、9回目の調査が過去8回とは違う手順で行われていたことが分かっていますが、これについて専門家会議は「手順の違いによって分析結果に大きな違いが生じていることはないと考えられる」として、問題はないとする見解を示しました。

再調査の結果は、8回目までの調査に比べて、有害物質の濃度が急激に上昇した9回目の調査結果と同じ傾向を示したものと言え、専門家会議の平田健正座長は、「引き続き調査を行い、経過を見る必要がある」と指摘しています。

また、専門家会議では、高濃度の有害物質が検出された要因について、8回目の調査を終えたあとの去年9月から、市場に設置された地下水の上昇を抑えるシステムが稼働したことで、地下水流や水圧が変化したことが影響した可能性があると分析していて、さらに詳しい調査を進めることにしています。

小池知事「非常に重く受け止める」

豊洲市場の地下水モニタリング調査の再調査の結果について、東京都の小池知事は19日午後、記者団に対し、「よい数字ではなく、基準を上回っている事実は非常に重く受け止めていかなければならないと思っている。今後もいろいろな議論が出てくるだろうが、専門家の分析などを踏まえ、総合的な判断に結び付けていきたい」と述べました。

そのうえで、移転のスケジュールのめどについて聞かれると、「今、専門家会議が行われ、そして百条委員会も行われ、ING形のところだ。判断うんぬんはまだ少し早いかなと思う」と述べるにとどまりました。