トランプ次期大統領 選挙後初の会見後にメディア批判

トランプ次期大統領 選挙後初の会見後にメディア批判
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アメリカのトランプ次期大統領は選挙後初めて記者会見を開き、日本も含めた貿易の不均衡是正やロシアとの関係改善などに意欲を示し、オバマ政権から政策転換する姿勢を打ち出しました。一方、トランプ氏は会見後にツイッターで「偽のニュースを流すメディアもいた」などと批判しました。
トランプ次期大統領は、去年11月の選挙のあと初めてという異例の記者会見を、11日にニューヨークで開きました。

この中でトランプ氏は「アメリカは、中国、日本、メキシコなどとの貿易で
多額の損失を被っている」と述べ、日本も含めた貿易の不均衡を是正し、アメリカの利益を最優先に確保していく姿勢を強調しました。

またトランプ氏は、オバマ政権が対立を深めているロシアとの関係改善に意欲を示したほか、オバマ大統領の政治的な遺産=レガシーである医療保険制度改革を早期に撤廃すると明言するなど、来週、20日に就任後、オバマ政権から大きく政策転換する姿勢を前面に打ち出しました。ただ、説明に具体性が欠けていたとも指摘され、今後、どのように実行に移していくのかが注目されています。

一方、トランプ氏は、会見後にツイッターで、「きょうはすばらしい記者会見だった。『フェイクニュース』、偽のニュースを流すメディアも数社いたが、人々は何が起きているか、よくわかっただろう」とコメントしました。

トランプ氏は記者会見でも一部のメディアを「偽のニュースだ」と批判し、トランプ氏とメディアの緊張関係は当面、続きそうです。

専門家「対応変化も懸念あり」

アメリカの政治思想に詳しく、これまでのトランプ氏の言動を分析している青山学院大学の会田弘継教授は、12日の会見を振り返り、「政権発足に向けて、これまで認めなかった大統領選挙の時のサイバー攻撃についてロシアの関与に言及するなど、現実的な対応を取ろうとしているのは感じられた」と述べました。

その一方で、政策については、「労働者に向けて雇用対策をやると言ったが閣僚に指名したのが億万長者や大企業の元幹部だったりするので、労働者重視の政策をどこまでやれるか疑問視せざるをえない。また、オバマケアについても廃止して別の制度に置き換えるとしたが、実現可能性が不透明だ」と指摘しました。

さらに、メディアとの関係については、「CNNの記者の質問を口汚くののしるように封じ込めたのは大統領としてふさわしくない行動であり、気になるところだ。メディアとの対立が露骨すぎると感じる」と懸念を示しました。

トランプ氏は、今月20日に大統領に就任しますが、会田教授は「トランプ氏は安全保障政策について日本などの同盟国と、中国・ロシアとどのような関係を築いていくのかはっきりとした形を示していくべきだ。経済については貿易のルールや国際的な力を気にせず、アメリカの思うようにやりたいことを強引に進めると思うが、日本はそれにどう対応するかが課題となる」と話していました。