中国 米新政権に安全保障分野での協力呼びかけ

中国 米新政権に安全保障分野での協力呼びかけ
中国政府は、アジア太平洋の安全保障政策についての白書を発表し、南シナ海の問題をめぐり一切妥協しない姿勢を強調する一方、「大国の協力が必要だ」として、アメリカのトランプ次期政権に対し安全保障分野での協力を呼びかけました。
中国政府は、11日「アジア太平洋の安全保障分野の協力」について、初めての白書を発表しました。
白書の中で、中国政府は、南シナ海をめぐる問題について、「一部の国が、自国の利益のために争いごとを起こすことに断固反対する。南シナ海の平和と安定を破壊するような挑発行為には、必要な対応をとらざるをえない」と述べて、海洋権益をめぐって、一切妥協しない姿勢を示し、アメリカなどをけん制しました。

その一方で、白書の発表に合わせて記者会見した中国外務省の劉振民次官は「アジア太平洋の安全保障には、特に大国の協力が必要だ」とも述べ、トランプ次期政権に対して安全保障分野での協力を呼びかけました。

中国政府は、トランプ次期大統領が、中国による南シナ海での軍事拠点化の動きを批判したり、正式な外交関係のない台湾の蔡英文総統と異例の電話会談を行ったりしたことを強く警戒しています。

この時期の白書の発表には、中国が「核心的利益」と位置づける問題に踏み込まないようアメリカの次期政権にくぎを刺す狙いがありそうです。