オバマ氏演説 トランプ氏の主張念頭の発言目立つ

オバマ氏演説 トランプ氏の主張念頭の発言目立つ
オバマ大統領が行った任期最後の演説では、オバマ政権の方針とは異なるトランプ次期大統領の主張を念頭に置いたと見られる発言が目立ちました。
このうち、移民政策についてオバマ大統領は、「自分たちと外見が違うからといって移民のこどもたちに投資をしなければ、私たち自身の子どもの可能性も狭めることになる」と述べ、より厳しい移民政策を取る考えを示しているトランプ次期大統領とは対照的に、移民への支援をすることがアメリカの利益になるという考えを示しました。

そのうえでオバマ大統領は、「新たな移民によってアメリカが弱くなることはなかった。彼らはアメリカの理念を受け入れ、国をより強くした」と述べ、排他的な考え方はアメリカの将来にとって脅威になると指摘しました。

また地球温暖化について、トランプ次期大統領は「でっち上げだ」と述べるなど対策に否定的な姿勢を見せていますが、オバマ大統領は、温暖化対策での成果を強調したうえで、「気候変動の問題を否定するのは将来の世代に対する裏切りであるばかりでなく、技術革新や現実的な問題解決といったわが国の建国の父たちを導いた基本的な精神に対する裏切りだ」と述べて一層の取り組みを呼びかけました。

その一方でオバマ大統領は、トランプ次期大統領への政権移行に触れ「ブッシュ元大統領が私にしてくれたように、トランプ次期大統領には可能なかぎりスムーズな政権移行にすると約束した」と述べ、演説を聞きに集まった人たちが声を上げるのを制しながら、選挙に基づく権力の移行が平和裏に行われることこそがアメリカの民主主義の特質だと強調しました。