トランプ氏 大統領選後初の記者会見へ 日本時間あす未明に

トランプ氏 大統領選後初の記者会見へ 日本時間あす未明に
アメリカのトランプ次期大統領は、日本時間の12日未明に去年の大統領選挙に勝利してから初めてとなる公式の記者会見を開く予定で、その発言が注目されています。
トランプ次期大統領は、11日の午前中、日本時間の12日未明にニューヨークのトランプタワーで記者会見を開く予定です。トランプ氏は大統領としての職務が、不動産業など、みずからの事業の利害と結びつく利益相反の問題が生じかねないと批判が出ていることから会見では、事業から離れ、大統領職に専念する考えを説明する見通しです。

また、政権移行チームは、新政権の政策などについてもトランプ氏が質問に応じるという見通しを示しており、ロシアや中国に対する外交方針や、経済政策などについて具体的に説明するのか注目されています。
また、アメリカの情報機関は去年の大統領選挙でロシア政府がサイバー攻撃などの妨害活動を行っていたと結論づけていて、これについてのトランプ氏の発言が焦点の1つとなっています。

トランプ氏は、みずからのツイッターを使って、連日、積極的に発信する一方で、大統領選挙に勝利したあと公式の記者会見を開いておらず、アメリカのメディアは、次期大統領がこれほど長期間記者会見を行わないのは異例だとして、批判的に伝えています。
トランプ氏はこれまでメディアとの対決姿勢を示していて、選挙後初めてとなる今回の会見で、記者の質問にどう対応するのかも関心を集めています。

大統領選後2か月以上も会見せずは異例

歴代の大統領で選挙に勝利してから2か月以上も記者会見を開かなかったのは異例です。オバマ大統領は2008年に最初の大統領選挙で勝利してから3日後、2012年に再選を決めてから8日後にそれぞれ記者会見を開きました。アメリカのメディアによりますと、少なくとも1976年のカーター元大統領以降は、歴代の大統領経験者は、いずれも選挙で勝利してから9日以内に初めての記者会見を開いているということです。

一方、トランプ氏は、共和党の大統領候補に選ばれた翌週の去年7月27日に記者会見を開いて以降、半年近く公式の記者会見を開いてきませんでした。
このときの会見では、大統領選挙で、民主党の全国委員会の幹部のメールが流出してロシアのハッカー集団の関与が指摘された問題に関し、「ロシアが、クリントン前国務長官のメールを見つけることを願う」と述べ、クリントン氏のメールについてロシアのハッキングを望む趣旨の発言をし、トランプ氏に対する批判が強まりました。

メディアがチェックする機会失われる

ジョージ・ワシントン大学でメディア研究を専門とするニッキー・アシュア助教授はNHKのインタビューに対し、「政治家はこれまでもジャーナリストを嫌ってきたが、それでも正々堂々と対応しようとし、その必要性も認識していた。

しかし、トランプ氏は主要メディアを批判の対象とし、偏向していると主張して支持者を熱狂させるために対応している。これまでの政治家と異なるメディア戦略だ」と指摘しました。

そして、「政治家の発言は、メディアによってチェックされ、議論され、国民に届けられてきた。しかし、いまはトランプ氏のツイッターをジャーナリストも国民もフォローしており、メッセージは同時に届けられるため、トランプ氏のメッセージをチェックし、反映する機会が失われている。ジャーナリストにとって、政府の活動をかみ砕いて説明していく役割が難しくなっている」としています。

また、事実ではないことを記事のようにした、にせのニュース、「フェイク・ニュース」が広がった問題について、「フェイク・ニュース自体は新しい問題ではないが、今回の大統領選挙でみられたのは、フェイク・ニュースがあまりに大規模に国民の間に広がったことだ。トランプ氏の支持者は、主要メディアは役割を果たしておらず、フェイク・ニュースが本当のニュースだと思っている。懸念すべき事態だ」と警告しています。