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【山崎解説 ストレステストとは?】
                                      2011年07月12日 (火)

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政府が原子力発電所で新たな安全評価、いわゆる「ストレステスト」を、2段階に分けて実施することに対し、原発を抱える自治体からは「具体的な内容や実施の時期が決まっておらず、内容がよく分からない」といった批判的な声が相次いでいます。

そもそもストレステストって何?山崎記者の解説です。


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まずストレステストは、実はコンピューター上で行うものなんです。
電力会社は原発のポンプ、モーター、配管など機械類の構造や性能をデータとして持っています。
こうしたデータをコンピューターに入力した上で、
●仮に想定を超える地震の揺れで機器類を揺さぶったらどうなるか
●どこまで余裕があって、どこで壊れるか
●防波堤を越えてきた津波で水没したらどうなるか
●故障がどう連鎖していくか
などの災害が発電所へ及ぼす影響を、コンピューターの上で想定して検証してみる、それがストレステストと呼ばれるものなんです。

さて、そうしたテストにどんな意味があるのか。
コンピューター上での分析なのでもちろん限界はありますが、実施する意味はあると思います。
と言いますのも、日本はこれまで"国の示した安全基準を超えた災害"は起きないとしてきました。
そのため、想定を超える大災害が起きた際に、原発にどんな影響があるかという評価を事実上行ってきませんでした。
ストレステストをすることで、災害に対する原子力施設の弱点を、ある程度見つけることができます。
ヨーロッパでも、6月からストレステストを実施しています。

そこでテストの実施方法ですが、今回政府は、ストレステストを1次評価、2次評価の2段階で行うと発表しました。
このうち1次評価は、定期検査で止まっている原発の再開の可否を判断するため、また2次評価は、運転中の原発も含め、全ての原発の運転の是非を評価するため、としています。

しかし7月11日の政府の発表では、評価を行うための具体的な項目や1次と2次の内容の違い、また、テストの開始時期と必要な期間について示されませんでした。

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そのため原発が立地する自治体や住民からは、「このテストでどこまで安全が確認されるのか、また、本当に安心していいのかわからない」といった不安の声が挙がっているのです。

国は早急に、ストレステストの具体的な内容と実施の段取りをまとめた上で、それを一般の人が分かるような形で説明していく必要があります。

そしてもう一つ、ストレステストを行う際の注意点があります。
先ほども触れましたが、これはコンピューターに数字を入力して検証します。
こうしたコンピューターによる予測は、入力する前提条件や機器類の性能などの数字を少し変えただけでも結果に大きく影響することがあります。

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電力会社は「都合のよいデータや甘い条件での数字を使って評価をしているのではないか?」そうした疑問を持たれないようにすることが大切です。
そのためには、前提条件や利用したデータ、数字は必ず公開することが重要です。


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