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7月20日のニュース

福島第一3号機 核燃料が原子炉の底突き破る 宇宙線調査

東京電力福島第一原子力発電所で行われてきた宇宙から降り注ぐ素粒子によって、原子炉の内部を透視する調査で、3号機では、メルトダウンした核燃料のほとんどが原子炉の底を突き破り、格納容器にまで達している可能性が高いことがわかりました。3号機内部の核燃料の状況について手がかりがつかめるのは初めてで、21日行われるロボットによる調査でも、こうした状況を確認することにしています。
福島第一原発の事故では、1号機から3号機の3つの原子炉で、核燃料が溶け落ち構造物と混じった「燃料デブリ」となって、原子炉やその外側の格納容器の中にあると見られていて、東京電力は、物質を通り抜ける性質がある宇宙から降り注ぐ素粒子「ミューオン」によって、レントゲン写真のように透視する調査をことし5月から行ってきました。

その結果、3号機では、原子炉の中に核燃料はほとんど残っておらず、大部分が底を突き破って格納容器にまで達している可能性が高いことが関係者への取材でわかりました。

一方、去年、2号機で行われたミューオンを用いた調査では、核燃料のほとんどが原子炉の底に残っている可能性が高く、異なる結果となっています。東京電力は、3号機で21日、改めて行う水中を移動するロボットを使った調査で、「燃料デブリ」の状況を確認することにしています。

各号機の燃料デブリの状況

福島第一原発の事故で1号機から3号機で溶けた核燃料は内部の構造物と混じり合って燃料デブリと呼ばれる塊になり、原子炉の底を突き破って、その下の格納容器に落ちているものもあると見られていますが、強い放射線に阻まれ、どこにどのような状態であるのか、事故から6年以上たったいまも詳しくわかっていません。

国や東京電力は、これまでに各号機の格納容器の内部に調査用のロボットを投入したり、さまざまな物質を通り抜ける性質がある「ミューオン」という素粒子を使って、原子炉内部をレントゲン写真のように透視する手法を用いたりして、燃料デブリの状況について調べてきました。

その結果、1号機では原子炉に燃料デブリはほとんど残っておらず、底を突き抜けて格納容器に落ちている可能性が高いことがわかっています。

2号機では燃料デブリの多くが原子炉にとどまっていますが、一部は原子炉の底を突き抜けて、格納容器に落ちている可能性が高いことが示されています。

3号機では、19日から格納容器の内部で水中を移動するロボットによる調査が行われていて、燃料デブリの様子は捉えられなかったものの、原子炉から溶け落ちてきた核燃料によると見られる影響で、格納容器の中が大きく損傷している様子が明らかになっています。

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