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8月23日のニュース

最終処分場候補地で住民の視察会

東京電力福島第一原子力発電所の事故に伴って、栃木県内で発生した指定廃棄物の最終処分場の候補地に選ばれた塩谷町で、住民を対象にした候補地の視察会が行われました。
原発事故に伴って発生した放射性物質の濃度が1キログラムあたり8000ベクレルを超える指定廃棄物について、環境省は合わせて5つの県に最終処分場を建設する方針で、栃木県では先月、塩谷町の国有地の山林が候補地に選ばれましたが、町は反対の考えを示しています。
町では住民に候補地について知ってもらおうと、23日から視察会を始め、およそ20人が参加しました。
視察会では、町の職員が国有地の山林が見える場所から候補地の範囲などを指し示しながら、「仮設の焼却炉が作られ、そこで出た灰も埋め立てられる」と説明すると、住民からは「放射性物質の濃度が上がり、危険なのではないか」などと不安の声があがっていました。
参加した住民は「環境省は処分場から放射能は漏れないと言っていますが、信じられません。このきれいな場所を守るためにも、建設には反対です」と話していました。
塩谷町指定廃棄物処分場対策班の星育男班長は「住民のなかにも現地に行ったことのない人が多いので、実際に足を運んで、今後どのようにしていきたいか改めて考えてほしい」と話していました。

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