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7月25日のニュース

地下水バイパス効果 水位低下10センチ

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東京電力は、福島第一原子力発電所の汚染水の発生を抑える対策の柱として行われている、「地下水バイパス」の効果について、地下水の水位の低下が最大で10センチにとどまっていることを国に報告し、原因として雨水の影響が大きいとして、追加の対策を急ぐことにしています。

福島第一原発では、建屋に流れ込む地下水の影響で、高濃度の汚染水が1日およそ400トンのペースで増えていることから、ことし5月から建屋に流れ込む前の地下水を上流側でくみ上げて海に放出する「地下水バイパス」と呼ばれる対策が行われています。
東京電力は、この対策によって汚染水の発生が1日最大100トン抑えられるとしていました。
ところが東京電力は、原子炉建屋から70メートルから150メートル離れた3つの井戸の水位の下がり方が、この2か月間で最大で10センチ程度にとどまっているとする評価結果を25日開かれた経済産業省の有識者会議で報告しました。
建屋に流れ込む地下水をどれだけ減らせたかは今後評価するとしています。
これに対して専門家などからは、「この状態が続くのであれば効果は限定的としか言いようがない」とか、「福島県の漁業者は大きな効果を期待して地下水バイパスを受け入れた。建屋への流入量がどれくらい減っているかをきちんと評価すべきだ」といった批判が相次ぎました。
東京電力では、原発の敷地内に降る雨が「地下水バイパス」の効果を妨げているとして、今年度中に山側の地面の大部分をアスファルトなどで覆って、雨水の浸透を防ぐ対策を急ぎたいとしています。

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