40年後の未来へ 福島第一原発の今

東京電力 福島第一原発事故 関連ニュース

4月16日のニュース

「ALPS」洗浄水あふれ出る

  • 汚染水貯蔵タンク
  • ALPS

東京電力福島第一原子力発電所で試験運転が行われている汚染水の処理設備・ALPSで、放射性物質を取り除くタンクの洗浄作業に使ったあとの汚染水があふれ出すトラブルがありました。
汚染水は建物の中にとどまっているということですが、東京電力は詳しい原因を調べています。
16日正午すぎ、福島第一原発の汚染水の処理設備・ALPSの3つある処理系統のうちの1つで、放射性物質を取り除くタンクの中を洗う作業をしていたところ、作業に使った水をためる容器から汚染水があふれているのを作業員が見つけました。
東京電力によりますと、およそ1時間後に容器に水を送るポンプを停止し調べたところ、あふれた汚染水は処理設備がある建物内に設置されたせきの中に1トン余りたまっていたということです。
1リットル当たりの放射性物質の濃度は、ストロンチウムなどベータ線という種類の放射線を出す物質が380万ベクレル、セシウム137が6700ベクレルで、放射性物質が付着した吸着材が混じっているため濃度が高くなっているとみられます。
近くにいた作業員に被ばくはないということですが、東京電力はどのような経緯であふれ出したのか、トラブルの詳しい原因を調べています。
今回トラブルがあった系統は、先月放射性物質を取り除く性能が大幅に低下したことから処理を停止して詳しい調査が行われていて、現在、ALPSは3つあるうちの1つの系統で試験運転を続けています。
ALPSは、ほとんどの放射性物質を取り除くことができる汚染水処理の要の設備として、今月からの本格運転を目指し去年から試験運転を始めましたが、性能の低下やポンプの故障といったトラブルが相次ぎ、安定した運転が課題になっています。

4月16日のニュース一覧