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2月26日のニュース

原発事故 核心部分が未解明

福島第一原子力発電所の事故は3基の原子炉でメルトダウンが起きるという世界に例のない事故だけに、全容の解明はきわめて難しい課題です。
原子炉を冷やせなくなり、核燃料が溶け落ち、放射性物質の大量放出に至った事故の経過は、これまでの調査である程度明らかになってきました。
しかし、何がメルトダウンを決定づけたのかや大量の放射性物質はどこから、どのように放出されたのかなど、事故の核心部分でさえ、3年たった今も未解明の問題が多く残されています。
福島第一原発の事故を巡っては、当事者の東京電力のほか、政府や国会、それに民間の有識者などが調査や検証を行う委員会をつくり、事故の経過や取られた対応を調べてきました。
これまでに、1号機では、津波で電源が失われ計器類の確認ができないなか、発電所の対策本部が「非常用復水器」と呼ばれる電源がなくても動く冷却装置が正常に作動していると誤って認識していたことが明らかになり、原子炉の冷却の遅れにつながったと考えられています。
また事故後しばらくの間、非常用の冷却装置が動いていた2号機と3号機でも、その後、消防車などによる注水に切り替えて原子炉を冷やそうとした際、十分に水が入るよう原子炉の圧力を下げる装置が機能せず、作業に手間取ったり、水が配管の抜け道から漏れたりして冷却が遅れたことが明らかになっています。

【事故核心部分に多い未解明の問題】
その一方で、今も解明されていない問題も多くあります。
3号機での注水の切り替えを巡っては、原子炉の圧力を下げる装置がすぐに機能しなかった原因までは特定できていません。
2号機では、冷却が遅れ危機的な状況を迎えた3月14日の夜から15日にかけて、格納容器が壊れないよう高まった圧力を下げる「ベント」という操作が急務になりましたが、ここでも作業に手間取りました。
これはその後の放射性物質の大量放出につながったとみられていますが、何がベントの操作を妨げていたのか、現場でどのような対応がとられていたのか詳しい状況は明らかになっていません。
また放射性物質は2号機と3号機からより多く放出されたとみられていますが、原子炉や格納容器のどこが壊れ、いつ、どのような経緯で放出されたのか、詳しい状況は解明されていません。
こうした問題は、廃炉の重要な工程となる溶け落ちた燃料の取り出しにも関わります。
原子炉周辺は高い放射線量の影響で、人が近づいて確認することができないため、東京電力は原子炉や溶け落ちた燃料の状態をコンピュータで解析していますが、つじつまの合わない解析結果が出るなど、結論は出ていません。
事故から3年がたった今も原子炉の冷却の状況や放射性物質の放出に至る経緯など事故の核心部分には未解明の問題が多く残され、東京電力は引き続き検証を続けるとしています。

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