東京電力 福島第一原発事故 関連ニュース

8月22日のニュース

2タンク 過去に水漏れおそれ

  • 汚染水貯蔵タンク
  • 3号機
  • 4号機

福島第一原子力発電所で山側にあるタンクから汚染水が漏れ出した問題で、東京電力が同じ構造のほかのタンクを点検したところ、2つのタンクの表面の一部で、高い放射線量が観測され、過去に水漏れがあったおそれがあるとして調べています。
福島第一原発では今月19日、4号機の山側にあるタンクから、高濃度の放射性物質を含む汚染水300トン余りが漏れていたのが分かり、海につながる側溝を通じて、原発の専用港の外の海に流出したおそれも出ています。
東京電力は同じように鋼鉄製の板をボルトでつなぎ合わせたタンクのうち、高濃度の汚染水を入れたおよそ300基について、異常がないか目視の点検や放射線量の測定を行っています。
その結果、3号機の山側にある2つのタンクの表面で、それぞれ、1時間あたり、100ミリシーベルトと70ミリシーベルトの放射線量が高い部分が見つかったということです。
いずれも鋼鉄製の板の継ぎ目の部分で表面は乾いていて、水漏れは確認されず、タンク内の水位にも異常はないということですが、過去に水漏れがあったおそれがあるとして、東京電力は周辺の放射線量や原因を調べています。
一方、300トン余りの水漏れが見つかったタンクについては、21日までに、残るおよそ700トンの汚染水を別のタンクに移し終え、東京電力は、除染をしたうえで、鋼鉄製の板の継ぎ目やタンクの底の状態などを詳しく調べ、原因の特定を急ぐことにしています。

8月22日のニュース一覧