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7月23日のニュース

規制庁 原発地下水対策検討へ

福島第一原子力発電所で放射性物質を含む地下水が今も海に流れ出していると、東京電力が22日になって初めて認めたことについて、国の原子力規制庁は「対応が遅れたことは大変遺憾だ」として、流出を防ぐ抜本的な対策を専門家の会議で早急に検討する考えを示しました。
福島第一原発では、ことし5月以降、海に近い井戸の地下水で放射性物質が高い濃度で検出され、東京電力は、井戸の地下水位と海の潮位のデータを分析した結果として、22日になって初めて放射性物質を含む地下水が海に流れ出していることを認めました。
国の原子力規制委員会は先月26日の会合で、地下水が海に流れ出しているかなどを判断するポイントとして、地下水と潮位の関係を詳しく調べるよう求めていましたが、それからほぼ1か月がたっています。
これについて原子力規制庁の森本英香次長は、23日の記者会見で「潮位の変動のデータは大変重要で、対応が遅くなったことは大変遺憾だ」と述べました。
そのうえで、今月29日に開く専門家の会議で、地下水の汚染源や広がり方を明らかにする方法や海への流出を防ぐ抜本的な対策を早急に検討する考えを示しました。

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