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4月8日のニュース

汚染水 別貯水槽への移送続く

  • 汚染水貯蔵タンク

福島第一原子力発電所にある地下の貯水槽で汚染水が漏れるトラブルが相次いでいる問題で、東京電力が貯水槽の周辺の放射性物質の濃度を調べた結果、大きな変化は見られず、新たな水漏れは見つかっていないとしています。
東京電力は、引き続き、汚染水を別の貯水槽に移す作業を続けるとともに原因の究明を進めています。
福島第一原発では、今月3日から5日にかけて、地下に設置した貯水槽から汚染水120トン余りが漏れているのが見つかったのに続き、7日、東隣にある別の貯水槽でも漏れていることが分かりました。
相次ぐトラブルを受けて、東京電力は、7日から7つある貯水槽の周辺で放射性物質の濃度を調べていて、8日午前の結果では、大きな変化は見られず、新たな水漏れは見つかっていないとしています。
また、120トン余りが漏れた貯水槽では、6日から保管されているおよそ1万3000トンすべてを別の2つの貯水槽に移す作業を続けていて、8日午後4時現在、全体の70%近くを移しましたが、作業がすべて終わるのは10日の見込みだということです。
一方、7日に漏えいが見つかった貯水槽では、1万トン余りのうちおよそ2000トンを10日から別の貯水槽に移すことにしていて、今月12日に汚染水を移す作業を終える見込みです。
貯水槽について、東京電力は、直ちに使うのをやめて保管している汚染水をタンクに移すと、タンクの容量が足りなくなるとしています。
貯水槽の構造などから汚染水が漏れている可能性があるとみられている上部に水が達しないようにするため、今後使用するものは水位を80%以下に管理しながら使うとしています。
原因の特定ができていないなか、安全に運用できるか不透明な状況で、原因の究明と再発防止策が急がれています。

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