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3月8日のニュース

福島の母親 国連で恐怖訴え

東日本大震災からまもなく1年になるのを前に、ニューヨークの国連本部では、福島の原発事故が住民にもたらした影響について考えようという会合が開かれ、福島県の母親たちが放射能への恐怖や子供たちの健康への不安を訴えました。
この会合は、東京電力福島第一原子力発電所の事故が被災地の人たちに与えた影響について考えてもらおうと、日本のNGOがニューヨークの国連本部で開いたもので、国連の人道問題の担当者や各国の関係者などおよそ80人が集まりました。
会合では、福島県郡山市から首都圏に避難している母親やその子どもたちがスピーチを行いました。
このうち、富塚千秋さんは「福島ではいまだに地震が多く、原発が再び危険な状況になるかもしれず、不安です。政府や県には子供の命を軽く思わないでほしいのです」と述べました。
また、深川美子さんは「震災で助かった命なのに、放射能への不安におびえる毎日です。子供の健康を守りたいというのは親として当たり前の感情です」と訴えました。
深川さんの息子で小学一年生の凱聖くんは「放射能がとても怖いです。医者になって子どもや地球を守れる立派な大人になりたいです」と語りました。
会合に出席した人たちは、真剣な表情で話に聞き入り、「被災地では状況が悪化し、子育てが難しくなっていることが分かりました」などと話していました。

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