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2月24日のニュース

原発 水中ロボット投入を検討

  • 1号機
  • 3号機

東京電力福島第一原子力発電所の廃炉作業では、溶け落ちた燃料を取り出すために、壊れた格納容器を修理することが最大の課題となっていて、東京電力などが、格納容器の底を調べるために、汚染水がたまっている場所に水中ロボットを投入することを検討していることが分かりました。
これは、福島第一原発の廃炉作業に向けてロボットの研究開発に当たるメーカーと、原子力の専門家が参加した意見交換会で、明らかにされました。
この中で、東京電力やメーカーが1号機から3号機の汚染水が漏れ出している格納容器を修理するために、原子炉建屋の1階の床に穴を開けて、地下の汚染水がたまっている場所に、水中ロボットを投入することを検討していることが分かりました。
遠隔操作で水中を動かすロボットは、格納容器の底を調べたり、修理を行ったりするということです。
福島第一原発の廃炉作業では、溶け落ちた燃料を取り出すために、壊れた格納容器を水で満たして、強い放射線を遮ることが必要で、容器を修理することが最大の課題です。
また、格納容器の中の燃料の調査では、容器の外側から内側に向けて、およそ10メートルの棒状の機器を差し込み、先端に付けたカメラなどで内部を観察する方法も説明されました。
政府と東京電力が公表した廃炉に向けた工程表では、10年以内に燃料の取り出しを始める方針ですが、作業の要となる技術開発が進むかどうかが焦点になります。

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