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2月18日のニュース

鉄塔倒壊 原因は“地下水”

去年3月の巨大地震の際、福島第一原子力発電所で5号機と6号機に電気を送る送電線の鉄塔が倒れた事故について、東京電力は、原因は、下に地下水が流れる敷地内の盛り土が、長い時間の揺れで崩れて、鉄塔の根元に流れ込んだためだとする、報告書をまとめました。
福島第一原発では、5号機と6号機に電気を送っていた送電線の敷地内にある鉄塔が、近くの盛り土が崩れて根元に流れ込み、倒れるなどして、地震の影響で外部からのすべての電力が供給されなくなりました。
東京電力は、調査結果を報告書にまとめ、17日、国の原子力安全・保安院に提出しました。
それによりますと、地震と送電の記録から、盛り土によって鉄塔が倒れるまでに、地震が始まってからおよそ2分30秒かかったとしています。
また、盛り土の下には地下水が流れていることから、原因は、地下水がある地盤が長い時間の揺れで弱くなり、その結果、盛り土が崩れたと結論づけています。
東京電力によりますと、この盛り土は、昭和40年代の前半に沢を埋めて造成した場所で、地下水が多いということです。
東京電力は、福島第二原発や新潟県の柏崎刈羽原発などにある鉄塔530基余りについて、近くの盛り土や急傾斜地の状態を調べた結果、安全上問題があるケースは見つからなかったとしています。

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