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2月14日のニュース

東電“温度計 故障の可能性高い”

東京電力福島第一原子力発電所2号機で、原子炉の一部の温度計の値が上昇している問題で、温度計の電気抵抗の値が通常とは異なっていることや、ほかの温度計は下降を続けていることから、東京電力は、温度計が故障している可能性が高いという見方を改めて示しました。
福島第一原発2号機では、原子炉の底にある温度計の1つの値が上昇し、東京電力が13日、温度計に電気を流して調べたところ、電気抵抗の値が通常のおよそ1.7倍と、異常な値を示しました。
温度計は、中の配線の一部が断線した場合にこうした現象が起きるということです。
この温度計は、調査のために電気を流したあとの13日午後3時以降、200度を超える温度を示し、14日午前11時には251.2度を表示しています。
一方、同じ高さにあるほかの温度計は、14日も31度台に下降を続けているほか、核分裂が連続して起きる「臨界」になると発生する「キセノン」も、引き続き検出されていないということです。
このため東京電力は、温度計が故障している可能性が高いという見方を改めて示しました。
東京電力は念のため、原子炉に注水を増やした状態を当面続けながら、慎重に監視することにしています。
一方、原子力安全・保安院は、東京電力に対し、温度計が高い値を示している原因を調べたうえで、温度を別の方法で測ることなどを検討し、15日までに報告するよう指示しました。

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